<食い倒れ> 2 (小雪さん)
〜一軒目〜
「なになに?『ラーメン修羅扇風拳』??変わった名前だな〜」 すんません、字、あってないかも・・・。 「あのう・・・・これってまさか・・・・・」 がらら〜 「!いらっしゃいだべ!!何名様だ?」 幽助と桑原が声をそろえた。 「4人です・・・・・って!ああ!陣じゃないかあっ!!」 飛影がボソッと言う。 「おお!蔵馬達!ひっさしぶりだベなぁ〜♪」 陣はラーメン屋のおっちゃんの格好をしている。これがまたにあってるんだなあ〜・・・ 「陣・・・・早くラーメン作ってくれい・・・・・・」 桑原がカウンターに突っ伏しながらいった。 「おう、そうだベな!何がいいずら?」 なんかふえてないか・・・? 「お・・・おれ醤油・・・・・」 相変らず餓死寸前のお二人さん。何もココまでしなくても。 「おいっす!じゃあすぐつくっからな!」 陣は風のように去り、風のように戻ってきた。 「ほい、醤油と味噌!!」 幽助と桑原の前に置かれたのはぷー助印の醤油と風丸印の味噌だった。 「これは・・・・・・?」 指をくわえる蔵馬。幽助達はこめかみに青筋がぴきっ。 「そんなにホシ−ならやる・・・・・」 桑原が味噌を退ける。 「俺のも・・・・・」 幽助も震える腕で醤油をくらまのテーブルに寄せた。 「本当に!!??やったー!ありがとーv」 飛影がぶすっと拗ねる。 「もうっ、おこちゃまなんだから、飛影はvほら、味噌あげるから拗ねないのっ!」 飛影は味噌をもらうと満足そうに舌なめずりをする。 「ほんとにいいのか?」 二人が声をそろえて挨拶をすると。 ぐびぐびぐびぐび・・・・・ 「ま・・・・・まじすか・・・・・?」 二人は鳥肌を立てて、醤油と味噌をいっきに平らげる蔵馬と飛影を見つめた。 「ぷっはああーー!!おいしかったv」 (こいつら大丈夫かよ・・・) 「あ、俺醤油ら・あ・め・んね。」 飛影は相変らず美味しそうに食べる・・・。 「・・・・うまいか?飛影」 桑原が聞くと、飛影は汁を一気に飲み干してから 「ぷはあ・・・・・・・うまかった。」 桑原が器を除くと。 「げっ、お前もうくっちったのか!?」 でっかいどんぶりの中には汁一滴すら残っていない。 「ふいー・・・ラーメン食べると暑いねー!!御馳走様。」 どうやら蔵馬も終ったようだ・・・。 「・・・・・・・・・」 二人、無言。 (なんか今日のこいつら変だよ・・・) そう思いながらやっと来たラーメンをすする幽助であった。 |