<熱唱!カラオケバトル!> 3

 

小「え〜それでは、この大会のルールを審査委員長である
  コエンマさんから説明していただきます。」

ガタガタッダダダンッ(←幽&桑が激しくずっこけた音)

コ「あ〜おっほん!ではルールを簡単に説明しよう。
  まず、4人にはそれぞれ好きな歌を3曲歌ってもらう。(自分の持ち歌以外も可)
  それをワシら審査員が得点をつけ、最後に総合点が1番高い者を優勝とする。
  ちなみにズルと武器は使用不可だ。優勝者には豪華商品もでるぞ!健闘を祈る。
  以上!」

幽「・・・どこまでちゃっかりしてやがんだアイツは!」
桑「しかもズルの使用不可ってなんだ?カラオケに
  どんなズルがあるってんだよ!?」
蔵「・・・もう何でもいいけどね。」
飛「やはり阿呆か・・・」

(審査員席をみればコエンマの他にぼたん、ジョルジュ、何故か幻海、そして静流が座っている)

桑「・・・なんでねーちゃんがここにいるんだ?」

小「ありがとうございましたー。
  本番に入る前に選手の方はこちらで用意したくじを引いて
  順番を決めて下さい!樹里さーん、お願いします。」
樹「はーい!皆さん、この箱の中からくじを一枚引いちゃってくださーい!」

(樹里、箱を持って幽助達の所へやってくる。)

桑「えーっと・・・げっ、トップかよ〜!」
幽「オレは3番だな。蔵馬、オメーは?」
蔵「4番、最後ですよ。」
幽「つーことは飛影が桑原の次か。」
飛「フン、順番などどうでもいい。」(←大統領権限なので大会出場を断れず、苛立っている)

 

 

小「えー、順番も決まったようですね。それでは始めましょう!
  トップバッターはこの人!知る人ぞ知る根性の塊、桑原選手です!
  では、曲目と歌う前に一言どうぞ。」

桑「フッ、オレ様が歌う理由なんざ一つだ・・・
  愛しの雪菜さんに・・・愛の歌を捧げるためだぁー!!だぁーっはっはっは!」

飛「・・・おい、あのバカどうにかしろ。」
幽「どうにかって言われても・・・」
蔵「こればっかりはどうしようもないですね・・・」
幽「だな。バカは死んでもなおらねーよ。」

 

小「え、えー大変熱い言葉をありがとうございます(汗)
  それで、曲目の方は・・・」
桑「きまってらぁ、雪菜さんに伝える曲はGLAYの“BE WITH YOU”だぁ!!」

幽「げーーーーーーっ!?」
蔵「えっ・・・・」
飛「?」

桑「ホントは“ずっと2人で”もすてがたかったんだがなぁ。
  ま、こっちの方がオレ様に似合ってるような気がしてよ!」
小「そうですか。では歌っていただきましょう!曲は“BE WITH YOU”です!」

 

幽「お、オメーらも耳塞いでた方がいいぜ!」
蔵「桑原君には少し悪いが、やむを得まい・・・」
飛「何故そんなことをする必要がある。」
幽「オメーも自分の耳くれー惜しいだろうが!!」
飛「・・・?」(←なんとなく腑に落ちずちょっとムカつくが、2人が同じように耳を塞いでいるのでしぶしぶ従う)

 

 

そして始まる

桑「♪あぁなたにあえたことぉ〜〜」

観客「!!ぎゃぁあぁぁ〜〜〜〜っ!?」
観「なんじゃこりゃぁ!?」
観「とてつもなく音痴だ!」
観「激しく下手だぁ〜〜!!!」

飛「な・・・な・・・」
幽「予感的中・・・」
蔵「ですね・・・」
飛「幽助・・・一体これはどういうことだ・・・?」
幽「GLAY の歌はすげー難しいんだよ。そんじょそこらの歌手だって
  んな簡単に歌えねーらしいぜ。それをあの桑原が歌うっつーんだから
  あーなるコトは予測がつくんだよ。」
蔵「桑原君は歌があまり得意はタイプではないしね。」

(これ↑は決して千葉さん(桑ちゃんの声優さん)の事を言ってるわけではありません!
 あくまで桑ちゃんのキャラクターです!!)

 

 

桑「♪めぇのまえにわぁきょぉかぁいせん〜」

(審査員席)

コ「く、桑原・・・や、やめ・・・」
ぼ「コエンマさまぁ・・・あたしもう・・・」

バタッ

 

コ「わ〜ぼたん!しっかりせい!!こ、こーなったら・・・ジョルジュ!鐘をたたけ!」
ジ「はい!このジョルジュ早乙女におまかせ下さい!」
コ「ただし、絶対1回たたくだけだぞ!!」
ジ「え〜1回なんてつまんなぁい〜!」
コ「ずべこべゆわずにさっさとしろー!!このままじゃ死人がでるぞ!」
ジ「はぁい・・・きらいだなぁ〜」

カーーーーン・・・・・・・

桑「♪あぁなたに・・・あ??」

観「なんだ?」
観「曲が止まったぞ!」
観「な、なんかしらんがとりあえず・・・」

全「たすかったぁ〜〜〜・・・」

(会場全員安堵の息をもらす)

 

 

幽「あの鐘って・・・のど自慢かよ!?」
蔵「コエンマが遊んでるんでしょう。」
飛「よくわからんが、つくづくくだらんヤツだ・・・」

桑「????なんなんだよ一体・・・」

小「え〜と、ただいまとどいた審査委員長からのコメントを発表します!
  『先ほどの桑原選手の歌は採点不能のため、強制終了する。
  よって桑原選手の第一曲目の得点は0。』とのことです!」
桑「なぁぁぁあにぃぃ!冗談じゃねぇー!!おいっ、コエンマ!ふざけ・・・だぁっ!」

ガコッ

(審査員席にいるコエンマに文句を言おうとしたところ、静流にマイクを顔面に投げられた。)

静「っざっけんじゃないよカズ!あんな人迷惑な歌を聞かせやがって!
  帰ったら即、リンチだからねっ!!」
桑「ひぃぃぃい〜!ねーちゃん勘弁〜!!」

幽「アホだな・・・」

 

 

小「え、え〜何やら姉弟ゲンカで話がまとまったようですね・・・
  さぁ、気を取り直してどんどんいきましょう!次はこの人!背丈は足りなくても
  力はあまり余るほどの強大な妖力をもつ邪眼師、飛影選手です!!では、一言・・・」

飛「くだらん前置きをつけやがって・・・死にたいのか?」

小「あ、いや滅相もございません!ついつい・・・あの、曲目は・・・」
飛「貴様に教えてやる筋合いはない。」
小「へっ・・・・」
蔵「飛影、分からないなら最初から素直に言った方がいいですよ。」
飛「誰がわからんなどといった!」
蔵「“口笛が聴こえる”でいいんでしょう?」
幽「さすが蔵馬だな!」
飛「・・・・・・・・・」

小「ありがとうございます!では歌っていただきましょう!
飛影選手で“口笛が聴こえる”。はりきってどうぞー!」

 

♪チャラララ〜チャララララ〜(←前奏)

飛「♪口笛が聴こえる〜昨日よりも〜♪」

コ「ほぉ・・・なかなかだな。」
ジ「うまいですね〜。」
ぼ「飛影は普段歌わないけど、歌わせたらいい線いきますよね〜。」

飛「♪〜そっと目を閉じる〜」(終了)

(観客拍手、会場騒ぐ。)

 

小「はい、ありがとうございました!さて、気になる得点の方は!?」

コ≪18点≫(ちなみに1人20点満点<20×5の計算>)
ぼ≪19点≫
ジ≪20点≫
幻≪17点≫
静≪18点≫

小「飛影選手の点数は92点です!最初から絶好調ですね!!
  では、2回目も期待しましょう!飛影選手でしたー!」

 

 

幽「よー飛影、歌なんか興味ありませんってツラしてよー!
  やるじゃねーかオメー!」(飛影の肩に手をまわす)
飛「懐くな!鬱陶しい!」
幽「何言ってんだよ、ホントは嬉しいくせしてよ〜!」
飛「幽助!(怒)」
蔵「まぁまぁ、次は幽助の番ですよ。」
幽「おっ、じゃぁちょっくらいってくらぁ!」

(幽助舞台へ走る。)

ちなみに先ほどからセリフがない桑原だが
飛影に負けたショックでヌケガラ状態になっていたのだった。

 

続く(おい・・・)

 

《作者の戯言》
ごめんなさい・・・
どうしようもないバカです・・・
GLAYの歌好きなのです・・・
(本当に難しいのですよ、これが)