<イキテルリユウ> 8
『だれだ・・・・我が聖域を汚すのは・・・』 さっきから聞こえる言葉は,まるでスピーカーから流れているようだった。 『だれだ・・・我が・・』 幽助・桑原・飛影はすっかりやる気をなくしたようだ。
「(ったくよ〜コエンマのやろう・・・もしも人間界が滅びるってのがウソだったら・・・半殺しにしてやる・・・)」 幽助・桑原・飛影が違う事を考えている間に,比較的ラク〜な試練で,あまり疲れていなかった陣が,スピーカーを探しだし,破壊していた。
「・・・・元気だなぁ・・・」 陣がスピーカーを破壊しているとき,ほかの6人衆は座っていた。 「・・・これで全部だべ」 いつのまにか全てのスピーカーを破壊していた陣。まだ元気が残っている様子。
「!!」 その時,いきなり床が左右半分に割れ,新たに下から床が出てきた。 「・・・なんだ・・・? 敵の登場か?」 新たに出てきた床の中心部には,誰かがいるようだった。
「・・・すげぇ妖気だ・・・」 とか何とか言っているうちに,床がどんどんせりあがってきている。
「げっ! これじゃ敵のツラおがむ前に死んじまうじゃねーか!」 桑原はかなりうろたえているが,皆は・・・。 「こりゃ地割れだな,ほとんど・・・」 と,冷静に分析。 「つまり・・・・」
≪がしゃぁん!≫
「うわぁぁぁ!」 床が割れ,どんどん床が落ちていく。 「・・・サン・・・キュ・・・」 蔵馬の視線の先には,もう敵が・・・・。
「・・・・ここまで来る奴がいるとはな・・・。霊界の手先か・・・」 せりあがってきた床は止まり,床らしくなった
「貴様ら・・・やはり霊界の手先だな・・・」 敵の顔は・・・よくは見えないが・・・怪しい雰囲気をかもし出している・・・。
「・・・やばいな・・・」 そう,幽助が言ったのを・・・約一名を除いて,誰も聞き逃さなかった・・・。
「お前ら・・・霊界の手先だな・・・?」 敵が,ようやく顔を見せた・・・。
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