<イキテルリユウ> 5

 

 

「・・・じゃぁ、分かれましょうか」

蔵馬が唐突にそう言った。

 

「・・へ・・・?」

反応は蔵馬の思った通り。
説明しだす蔵馬。

「だから、4つ門があるでしょ? それぞれ分かれていきましょうって言ってるんです」
「ふ・・・・ん」

分かったような分からないような反応する者。
反応もしない者。

様々だが蔵馬は・・・。

「じゃぁ、
≪朱雀の門≫には≪幽助・鈴駒・凍矢≫
≪青龍の門≫には≪飛影・酎≫
≪百虎の門≫には≪オレ・鈴木≫
≪玄武の門≫には≪桑原君・陣・死々若丸≫で行って下さい。大体バランスは取れてるでしょう・・・」

とチーム分けを宣言。
皆の反応は・・・・。

「へぇ・・・」
「バランスこれで取れてるのか?」
「そうだな〜。微妙なとこだべ」
「だよ・・・・な・・・・」

と、意見。

蔵馬は・・・。

「いろいろ考えてるんですよ。(後はそれぞれの門に、どんな試練があるかだな・・・・)」

1人悩む蔵馬。
そんな様子を黙って見つめる9人。

 

 

すると・・・。

「じゃぁ・・・そろそろ行くか?」

幽助が口を開いた。
その一言に少し驚く蔵馬。
てっきり行く気が無いと思っていたようだ。

「なんだよ・・・いかねぇのか?」
「いえ・・・。行きましょう。気をつけて・・・・」
「よし! 行くぜ!」

 

こうして、4人改め10人の苦悩は始まっていく・・・・。