<イキテルリユウ> 3

 

 

「あと・・・どれくらいだ?」

幽助達は、魔界に来ていた。幽助の家を出て2時間ほどたっている。
しかし、まだ敵の本拠地に着いていない。

「そうですね・・・あと少しでしょうね・・・。強力な妖気が・・・あ・・・」
「「あ・・・・」」
「・・・・・・・・」

3人が立て続けに≪あ・・・≫と言う。
その先には・・・・・。

 

 

「あ! 幽助!!!」

その先にいた人物とは・・・・・・。

「鈴駒・・・酎・・・凍矢・・・陣・・・死々若丸・・・鈴木・・・」

の、6人だった。
あ然とする幽助達・・・・。
うって変わって・・・6人衆は・・・。

「ゆ――す――け――!」

走り(飛び)寄る、陣・酎・鈴駒。
一歩も動かない(動けない)幽助・桑原。
飛影は当然六人衆が来た時点で木の上でお昼寝。
蔵馬は冷静に歩み寄る。

 

「どうしたんですか?」
「コエンマに呼び出されただ」
「え?」

幽助は、開いた口がふさがらない状態なので代わりにたずねる蔵馬。
それに答える陣。
ようやく、凍矢・死々若丸・鈴木・も追いつく
(陣達は走ったり、飛んでいたが、この三人は歩いてたから・・・)。

 

「コエンマに・・・呼び出された・・・?」

ようやく話せるまでに回復した幽助・桑原。
会話に参加する凍矢。

「そうだ。コエンマに、浦飯達に協力するように言われた」
「へ・・・ぇ。・・・オレ達のこと信用してねぇな・・・あの野郎・・・」
「何言ってやがんだ! 正しい判断だぜ〜! 力は余分にあったほうがいい! それに敵の恐ろしさがわかってね―からな!」

すっかり回復した幽助・桑原。
が,その後ケンカを始める・・・。

 

 

「・・・じゃぁ、コエンマから詳しい話はされてますね?」

冷静にたずねる蔵馬。
しかし、六人衆のうち、鈴駒・酎・陣は完全に幽助と桑原のケンカぶりを見て遊んでいる・・・。
その光景に呆れつつ,凍矢が口を開いた。

「大体の話は聞いた。・・・時間が無いんだろう?」
「あぁ。すぐに向かいたいんだが・・・・・」

 

蔵馬・凍矢・の視線の先には・・・・遊んでいる(遊ばれている)幽助・桑原・陣・酎・鈴駒。
木の上で寝ている飛影。
死々若丸・鈴木・はいいのだが・・・。

一体、いつになったら敵の本拠地につけるだろうか。