<イキテルリユウ> 2

 

 

「人間界が滅びるって・・・どういうことだ!」

コエンマに聞き出そうとする幽助。
先ほどのコエンマの言葉に耳を疑う桑原。
顔を下に向ける蔵馬・飛影。

一体、何が起きているのだろうか・・・。

 

「ある人物が・・・人間界を滅ぼそうとしているのだ・・・」
「ある人物だと!? どいつだそいつは!」

コエンマに再びつかみかかる幽助。
幽助の行動を、誰も止めようとしなかった。
みんな聞きたかった・・・。
一体、誰がそんなことをしているのか・・・・。

 

「・・・今はまだはっきりしていない。ただ・・・わかっているのはそいつの強さだけだ」
「強さ・・・」

みんなが、コエンマの話に聞き耳を立てる。  

「わかりやすいと言えるかわからないが、大体≪戸愚呂弟・仙水・雷禅≫この三人をたしたくらいだろうか・・・」

その言葉に、疑問を覚えた様子の蔵馬。
しかし、口はまだ開かなかった。

 

「戸愚呂と・・・仙水と・・・親父・・・か」
「そんなヤべー奴等たした強さだって!? ふざけんじゃねぇ! どうやって倒せっていうんだよ!」
「いや・・・それだけなら、オレ達4人で十分だと思う・・・」
「何・・・?」

蔵馬が口を開いた。
桑原は不思議そうな目で蔵馬を見る。

「オレ達4人が力を合わせれば、十分倒せるでしょう。戸愚呂・仙水・雷禅・くらいなら・・・」
「な・・・。だ、だってよぉ、前に聞いたが、雷禅って奴は闘神なんだろ?躯や黄泉って奴と同じくらいの強さで・・・飛影や浦飯だって苦戦した相手なんだろ!?」

 

ゆっくり口を開き、話し始める蔵馬。

「・・・まず戸愚呂。奴はB級。だから、オレで十分倒せる。次に仙水。奴は力はS級並だ。今の飛影・桑原君・の力を合わせれば、十分倒せるだろう。最後に雷禅。雷禅は、S級。幽助と、飛影・桑原君・オレの残りの力を合わせれば倒せる・・・・・」

口を閉じる蔵馬。
今度は桑原がゆっくりと口を開く。

 

「・・・・そっ・・・か・・。そうだよな・・・。おめーら・・・大分強くなったんだもんな・・・。そうだよな。オレ達の手にかかりゃ―どんな妖怪だって・・・」
「そうだな。お前が足を引っ張らなければ、十分に勝てる」
「なにをこの・・・!」

飛影が桑原に突っ込む。
桑原激怒。

しかし、こうやってふざけている場合ではないのだ・・・

 

 

「とにかく、時間が無いのだ! すぐに向かってくれ! 場所は魔界の・・・・」

10分後。
幽助達は家を出た。

 

さまざまな思いをめぐらせながら・・・・。