<イキテルリユウ> 1

 

 

≪人間は・・・・必要だから生きているんだ・・・・必要ないなら・・・滅びている・・・≫

 

―イキテルリユウ―

 

「なんだよ・・・コエンマの野郎〜。霊界探偵くびにしたくせに・・・・。霊界探偵復活だなんてよ〜・・・」

ここは幽助宅。
幽助が魔界から帰ってきて、3ヶ月ほど経ったある日の出来事だった。
コエンマ達に呼び出された4人は、コエンマが来るのを待っている。

しかし、誰が想像しただろうか。
この先に待っている辛い事実を・・・そして、辛い戦いを・・・・。

 

 

「まったくよ〜。オレだって暇じゃねーのによー。高校生をなめんなよ!」
「いいじゃないですか。少しくらい。毎日勉強してるんでしょ?」
「そのセリフ・・・とっても傷つくんですが・・・」
「そうですか?」
「そうだぜ・・・」
「バカな野郎だ・・・」
 

平和な日々が続き、誰もがこの平和を望んでいる。
そう・・・ある人物を除いて・・・。

 

 

「すまない! 遅くなって・・・」

コエンマがやっと来た。
待ってましたとばかりにコエンマに歩み寄る幽助。

「おい・・・おっせーよ! 何時間待ったと思ってんだ!」
「ちょっと幽助・・・」

いきなりつかみかかる幽助。
それ止める蔵馬。

 

 

「今はそんなこと言ってる場合じゃないのだ! 大事件だ!」
「何だと・・・?」

流石の幽助達もその言葉に反応した。
そう、飛影までも・・・・。

 

「このままでは・・・人間界は滅びるのだ・・・!」
「何だと!」

 

これから、4人の苦悩は始まっていく・・・・・。