「・・・・・・はぁ〜〜〜〜・・・・。」
盟王高校の1年の教室にて、翼はため息をついていた。
何しろ、昨日の放課後に霊界案内人という職業をやっているぼたんに出会い、4代目霊界探偵に任命されたのだ。
しかも、前に霊界探偵をやっていた人物の助っ人として、盟王高校の女子全員の憧れの的である、南野秀一=蔵馬がアドバイザーとなってくれる事になったので、深く考えていたのだ。
(絶ッッ対に全校の女子の敵になってしまう・・・・。)」
翼は再度、ため息をついた。
「どうしたの、翼?」
親友の女子Aが声をかけた。
「・・・・何でもない。」
翼はよそ見をした。
「あー、何でそっぽ向くのよ〜!!」
女子達はキャーキャーと翼の周りに集まった。
「だぁ!!近寄るなぁ!!!」
翼は女子達から逃げようとするが、想うように逃げる事ができない。
その時だった。
「翼ー?」
そういって現れたのは翼が、今会いたくない人物である、南野秀一こと蔵馬であった。
「み、南野先輩! 翼、あんた、どういう関係なの!?」
女子B、Cが言い寄る。
「生物部のレポート、いい加減にだしてくれませんか?」
もちろん、この言葉は嘘である。
「あ、はいはい。」
翼は蔵馬の嘘に気づいたが、とにかくこの場から抜け出す為に蔵馬に同意した。
公園。
「ホントに助かったよ、蔵馬。」
翼はほっとため息をついた。
「それで、どうしたの?」
「これから3代目霊界探偵と手を貸した仲間を翼に逢わせたいと想いまして。」
「・・・あの、魔族大隔世とかで蘇った人?」
翼は恐る恐る聞いた。
「ええ。でも普通の人間と同じですから、大丈夫ですよ。」
蔵馬がそういうと、翼は胸を撫で降ろした。
その時だった。
「キシャァァァァァァァァァァァア!」
妖怪達が突如現れた。
「薔薇棘鞭刃!」
蔵馬は即刻、攻撃をした。
「氷の精霊に命ずる。凍りつく矢にて全ての愚かなる者を凍らせよ!フリーズ・スナイパー!!」
氷の矢の雨が、残りの妖怪を倒した。
「さすが、魔術師ですね。」
「いやいや、魔術師には近いけど魔術使い(スペルコントローラー)なの。」
「・・・・・。」
蔵馬は頭を抱えた。
「おーい、蔵馬!何やってんだ?」
「幽助、遅いじゃないですか。」
蔵馬は幽助に声をかけた。
「で、後ろの奴は?」
「コエンマによって新たに霊界探偵に任命された、鬼神翼です。俺の後輩にあたりますけど。」
「何ぃ!?」
幽助は驚いた。
「ホンットに魔族なの?この人・・・・。」
翼は飽きれた。
「彼は浦飯幽助といって3代目霊界探偵を務めた不良です。」
「・・・フリョウ?」
「んな固いことはよそーぜ。翼とか言ったな。霊界探偵でわかんねー事はいつでも聞いていいぜ!」
「よろしく頼むね、幽助!」
2人は握手した。
ギュ〜!
「いってぇ!すげぇ、握力だな!おめー!」
幽助はヒリヒリした手を振りながら言った。
蔵馬は苦笑していた。
続く。
後書き
はい、2話めに突入しました!!
次からは初指令です!!
それじゃ須らく見てください!