霊界。
「コエンマ様、呼びました?」
ぼたんは、コエンマの呼び出しを受けて来ていた。
「実はな、新たな霊界探偵を決めたんじゃ。」
「霊界探偵を!?」
「そうだ。名前は、鬼神翼だ。古代と現代の魔術を使えると聞いた。それに霊力も桁外れのようだからな。」
「翼って・・・・男なんですか?」
「女に決まっとる。早速だが、伝えてきてくれ。」
ぼたんは、オールに乗って人間界へと行った。
とある公園。
「・・・後ろからすごい速さでなんか来てるよ・・・。」
翼は後ろを振り返った。
「でも、殺気じゃないからいいとして・・・・。」
その時である。
オールに乗ったぼたんが翼の前に現れた。
「鬼神翼ちゃんだね!?」
「・・・・そ、そうだけど?(な、何よ・・・この人。かなりの江戸っ子じゃない!)」
数分後。
公園のベンチで翼とぼたんは座っていた。
「・・・・霊界案内人?」
「成仏できない魂を霊界まで運ぶ役目をしてるんだ。それで、コエンマ様が翼ちゃんに、新たな霊界探偵として任命したんだ。」
ぼたんの言葉に翼は
「ちょっと待ってよ。新しいって事は前にもいたの?」
「まぁ、その人は魔族の子孫だったからね。魔族大隔世って奴。」
「つまりクビにしたわけ?」
翼は飽きれた顔をしながら言った。
「そういうことになるね〜。じゃ、頼んだよ。」
「ちょい待てぃ。その人ってさ・・・、誰なの?霊界探偵やってた人って?」
「浦飯幽助に決まってるじゃないか♪あ、あとね。桑原君に、蔵馬に飛影と3人が手助けしてたんだよ。」
「蔵馬?」
「確か、人間名は南野秀一だったはずだけどどうかしたのかい?」
翼は青ざめた。
「・・・・・盟王高校の先輩だよ。」
「・・・・なんだってぇぇぇぇぇぇぇぇぇ!?」
蔵馬宅。
【ピンポーン】
「こんな時間に誰でしょうね?」
蔵馬は、玄関へと出て行った。
そこにいたのは・・・・。
「・・・・・・・(泣)」
「・・・ぼたん、どうしたんですか?」
「蔵馬、ちょいと聞くけど鬼神翼って知ってるかい?」
「俺の後輩ですけど、どうかしたんですか?」
数分後。
「・・・・コエンマが翼を霊界探偵に任命した!?」
「そうなんだよ。でも彼女は、まだ霊界探偵として指令を受けてないからね。
だから、コエンマ様は元霊界探偵であった幽助と、一緒に戦っていた蔵馬達にアドバイスをしてもらうと言う事で任命したんだよ。
これはね、わけがあるんだよ。」
「「・・わけ?」」
「最近、妖怪達が自我を失って凶暴化してると情報があったんだ。」
「凶暴化?」
「まだ、理由はわかってないけど、とにかく、人間に被害をもたらす前に何とかやってほしいっていうんだ。
翼は、妖怪退治屋の家系だって聞いたんだけど、1人じゃ危ない気がしてここにきたってわけ。」
「俺もできるだけの協力はします。幽助達には俺から連絡しておきますから。」
「ありがとう、蔵馬!!」
「翼もそれでなら、いいですよね?」
「・・・・お願いします。」
ぼたんは翼が霊界探偵をやることをコエンマに報告する為霊界へと帰った。
「すみません、先輩。いきなりの用で。」
「わからなかったら学校でも聞いてください。部活は一緒なんですし。」
翼は、夕日に染まった通学路を帰っていった。
続く。
後書き
すみません、駄文になりました。
一応、蔵馬の後輩で、霊界探偵は幽助の後輩という設定にしました。
翼は妖怪退治屋の家系です。
ついでに古代と現代の魔術も使えます。
長く続くか短く続くかはわかりませんが、よろしくお願いします。