第十七部 〜 MONSTER ALLOCATION CENTER そのA 〜

 

 

 

暗い道のりを進むパーティメンバーそのA達

 

幽:ゼィゼィ・・・ なんだってこんな一回一回ワンフロア進むたびに戦闘なんだよド畜生!
幻:傷塞ぐからその減らず口閉じな

コ:しかし戦闘よか途中の宝箱のトラップの方がキツイな
幻:宝箱開けるしか能の無い盗賊が罠を間違えるとはね
駒:もう傷口に塩塗るのは勘弁して・・・

鈴:オレと幻海の回復呪文の仕様もそれほど大したことが無かったのだからよしとしようじゃないか
幻:次ミスったら昇降機10往復だからね
駒:・・・・・・・(もう・・・ミスは許されない・・・!!)

陣:おお〜 よかっただな鈴駒!むしろミスったほうが楽しいぞ〜!
鈴:陣・・・そこはとても楽しいといえたものではないぞ 少なくとも鈴駒にとっては

 

幽:お!看板が見えたぜ!
コ:ようやくついたか〜

 

MONSTER ALLOCATION CENTER 看板前にて一度キャンプを張るパーティ

 

幻:ここで最終確認だ

陣:部屋に入ったらオラと幽助で忍者に向かって突進 鈴:オレが二人の援護に眠りの呪文を忍者にかける
コ:ワシが全体呪文で敵を塵にする
幽:残りカスがあったらさっさとぶっ飛ばす
幻:上出来だ、  ――で後は間違えないように罠を外してくれれば無事イベントクリア

駒:ハイハイ判ってますもう間違えませんよっ!!
幽:それじゃー突入と参りましょうか いくぜ!

 

 

ゴガン!

 

   ザ ザ

 

ザ ッ !!

 

 

入るとほぼ同時に幻海が僧侶に向かい沈黙の呪文をかけ即座に呪文を封じる

 

幻:これで首をすっ飛ばされない限り即死はない!
陣:いくべ!
幽:おう!

即座にコエンマが塵化の呪文の詠唱を終え魔道師と戦士を塵にしてゆく
前衛二人の攻撃が届く前に鈴木が眠りの呪文を詠唱する
  忍者が倒れる気配が一向にない

鈴:く… レジスト(無効化)されたか・・・!!
陣:呪文きかねぇなら力ずくで片付けるだ!
幽:ホイッ!

 

ヒュン!     ビュオォォォ!

 

幽助が忍者の真正面から切り込み大降りに剣を振り回す
僅かながらもかすり傷を受け忍者は後ろへと後ずさる
体制を崩した忍者に向かい陣が振りおろした
パーティ内の人間は誰しも忍者が死んだことを確信した

 

 

コ:やったか・・!!
幻:コエンマ、プリーストにMADALTO(氷の呪文)を――

 

陣の剣が相手の腹に突き刺さる前に――忍者は恐ろしいまでの跳躍をみせた

陣:うぉぉぉお!?

 

忍者は陣を飛び越え後衛目掛けて走っていった

陣:しまっ・・・ 抜かされた!

幻:――唱え…

 

 

一瞬、幻海がコエンマの方を振り向き前に振り返った
忍者と目が合った

その瞬間から幻海は意識がとんだ
鈴駒が前衛に押し出され、忍者の前に小さな首が転がり落ちた

 

 

幽:ば・・・ばあさん!!

陣:( っ! )

 

次の瞬間陣が風のように忍者に追いつき、背後から剣で突き刺した

 

陣:幽助!トドメ!
幽:お、おお!!

 

ボカッ!!

 

 

切りつけられたというよりも叩き壊されたといったほうが正しいだろう

忍者の頭骨が真っ二つにかち割れた
陣が腹に突き刺さった剣を引き抜いた

 

忍者は仁王立ちをして、まるで何年もたち続けた石像のようになっていたが、ほんの数秒と持たずに倒れこんだ
パーティは崩れ行く忍者のなきがらをじっと眺めていた

 

駒:まだ終わっちゃいない!プリーストが残ってる!

 

 

はっとしたようにコエンマは氷の呪文を唱えプリーストを氷づけになり、プリーストは粉々に壊れてしまった

 

 

 

戦闘が終了した