第十八部 〜 わすれもの 〜
幽:腕や足吹っ飛ばされるのはなれてっけど、やっぱ誰かが死ぬのはなれねえなぁ・・・
駒:(罠を解除し続けながら)いや、なれちゃダメでしょ、人として。
鈴:言っていることは正しいが、その台詞柄に合わんぞ鈴駒。
コ:どうでもいいがお前たち確か妖怪だったよな?
その頃の待機中のパーティその@
桑:おせーな浦飯のヤロー。まさか全滅したんじゃねぇだろうな。
蔵:その時は画面の前のぼたんが知らせてくれるはずですよ。
凍:だが、全滅はしていないとしても、死人が出ている可能性はあるだろう?
蔵:ええ、もちろん。それに城に戻るまでに、俺達自身が全滅する危険だってあります。しばらくは気の抜けない状態が続…
桑:おい!!酎! 暴れんなってば!!!
酎:うぉぉおおおあああああ〜〜〜ちくしょぉぉぉおおおおお!!!
手が震えてきたああああああああああ!!!
くそぉおおおお 飲ませろーーー!!!でねぇと死んじまううう!!!
凍:別の意味で気が抜けない状態になってきたな。
蔵:いざというときは眠らせる呪文唱えられるようにしといてくださいね。
凍:ハァ…酎も飛影くらい大人しくしていてくれればいいのだが。
飛:(ZZzzz・・・)
死:大人しいというか熟睡中だ。
桑:この一大事にのんきにお昼ねタイムたぁいい度胸だなオイ
死:座って三秒でもう熟睡してたぞ。
凍:まるでド○えもんの、の○太並みの達人技だな。
蔵:なんでそんなこと知っているのに、ジャンケン知らなかったんですか。
飛:(ムクリ) ・・・来たな。
桑:お、起きたな。 ――浦飯やっと来たか!
幽:よぉ!ワリィワリィ! 遅くなっちまって!
駒:はぁ〜〜〜〜死ぬほど緊張した〜〜〜〜。
桑:おう どうした、罠発動させたのか?
駒:違うよ、でも今日調子悪くってさ。最後の罠も『テレポーター』だったし。
酎:じぐじょおおおお!!鈴駒ぅ〜!てめぇのせいで遅れたのかあああ!!!
駒:うわっ・・・やべ、禁断症状起こしてる・・・ってちょいまった!ぐるじい!ぐるじいって!
酎:ごのやろう・・・!よぐもごんなにおぐれやがっ(がくん) ZZzzzzz…
駒:ぶあっ!ぜー・・・ぜー・・・ じぬかとおもっだ・・・
凍:それにしても時間がかかったな。トラブルでも起きたのかと心配・・
幽:(しーっ、今はそれ禁句。)
凍:(?? 何かあったのか?)
鈴:《無言で陣を見ろとうながす》
陣:(死体を背負いながら)ワリ。遅れちまっただ。
凍:(なるほどな)陣、どうした?
陣:オラが忍者に抜かれた。で、師範の首とんだ。
凍:そうか。お前が悪いな。これからは、気を付けろ。
陣:解かってるだ、もうしねえ。
鈴:随分とドライだな。
凍:ぐずぐずしてたらこの商売は勤まらん。
駒:助かった〜。黙り込んでとても話しかけられる雰囲気じゃなかったからさ。
凍:自分がヘマして問題起こした時はいつもこうさ。笑って済まされるような軽いヘマの時はよく爆拳が茶化してサンドバッグにされてたな。
幽:だっはははははは学習能力ねぇやつ
凍:時と場合によっちゃ泣いた事もあるぞ。
駒:ほえ〜マジそれ?
凍:あぁ、自分のせいで仲間に危害が及んだ時とかな。
幽:へぇ〜いい事聞いたぜ
陣:凍矢〜な〜んか余計な事言っただかぁ〜?
凍:別に。(このことは言うなよ)
幽:(へいへい わかってますよ)
蔵:苦戦したみたいですね。
コ:ああ。短距離といえども、水先案内人がいなかったのは心細かったな。
幽:あの近衛兵王様が配置した兵隊だよな。あの敵も王様が配置したもんか?
蔵:そういうことになりますね。
幽:なんで敵配置してその奥でアイテム配るんだよ。タダでくれていいじゃねーか。
蔵:一応設定では『狂った王様』ってことになってますから。
幽:やっぱラスボスって『狂った王様』のほうじゃねーの。
蔵:文句はゲーム原作者の方に言って下さい。
死:ところで、一つ聞いてもいいか?
幽:なんだい人形さん
死:だれが人形さんだ!
幽:ワリィ、どうしたツルベー
死:そんなに死にたいか!
幽:へへへへ冗談だってなんだよ色男
死:即死呪文詠唱するぞ?
幽:冗談だよ死々若丸。ちょっとふざけただけなんだごめんよ。
死:・・・誠意が全く見受けられないがまぁいい、職業柄聞きたいのだが、誰がこの死体の傷を塞いだ?
鈴:それなら俺がやった。というか俺しかできないだろう普通に考えて。塞ぎ方が悪かったか?
死:ほう、お前か。ならば単刀直入に聞くが、首はどうした?
鈴:・・・・は?首?!えーっと首・・・首なぁ・・・首、首・・・
( しまった!うっかり付け忘れた…い、いやちょっとまて落ち着け何かいい言い逃れは…)
えーあー、た、確か陣が担いでいたのでてっきり・・・
陣:オ、オレ幽助が持っていたもんだと・・・
幽:え?コエンマが持ってたんじゃ・・・
コ:な・・・いや、鈴駒が拾った気が・・・
鈴:あ、ああそうだ!確か鈴駒が。
陣:おお!そーいや鈴駒だべ!
幽:そーだそーだ鈴駒だ!間違いねえ!
駒:なんでオイラにふるの!?一番部外者だったじゃん!!
死:なるほど 一通り話を聞くところによると元凶はどうやら貴様のようだな。
鈴:い、いやだからそれは…
桑:おいこら山本、テメーマジでばーさんの首どうしたんだよ
鈴:誰が山本だ それにあの時は鈴駒が罠の選別呪文をかけてくれと頼んできたのでついうっかり…
蔵:へぇーそれは どういうことでしょうか?
鈴:いやっそのっ・・・わ、わすれたのはオレだけじゃないぞ!
蔵:そうですよね、この場合連帯責任ですからね。
コ:そそそそんな恐い顔せんでも、お、おおおお落ち着いて
陣:いやそのこれはとても深ーい訳が・・・
幽:そそそそんなに眩しいくらいの笑顔で笑いかけんなって!
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蔵:まさか誰かが抱えているもんだと思っていたら本当に置いてきたんですか。
コ:本当にすまん。申し訳ない…
蔵:まぁ今回は死体運ぶ役だった前衛二人と処置をした鈴木が主犯格みたいですけどね。一応責任は責任ですから。
駒:オイラは悪くないのにオイラは悪くないのにオイラは悪くないのに…
鈴:鈴駒・・・しっかりしろ。還ってくるんだ。
幽:元はといえばオメーのせいだろう!山本!
鈴:まてい、何でまだ山本なんだ!?
コ:山本、素直に罪を認めたらどうだ?
鈴:…いや、だからオレの名前は鈴…
死:諸悪の根源は貴様だろう山本。
陣:んだぞ、山本。オメーがくっつけんの忘れた張本人だべ!
鈴:お前らまで乗っかるんじゃない!というか最初からわざとか!!
蔵:山本をいじるのはそれくらいにして、とにかく今は師範の首とりに行きましょう。
鈴:(結局オレは山本のままかい)
幽:イケネそうだった とっとと戻って・・・ってさっき通った扉がねぇぞ!
蔵:気付きませんでした?実はここ一番最初にエレベーターから降りた通路なんですよ。
駒:でもエレベーター降りた通路の途中に扉なんか無かったきがするけど
蔵:ここの扉は一方通行なんですよ。あちらからこちらへは自由に来れるんですけど、こちらからあちらへは扉が消えてしまい移動できないんです。
陣:じゃ、じゃあもう一度あの部屋にもどんのには…
蔵:もう一度玄関からいくしかないじゃないですか
陣:壁ぶっ壊して向こう側いけね?
蔵:呪文を唱えようがドラゴンが体当たりしようが宝箱の爆弾を爆発させようが、ヒビ一つ入らない壁を一般人に毛が生えた程度の俺たちで壊せると思いますか?
陣:オラが悪かっただ、頼むから笑顔で殺気こもった返答はやめてけれ…
幽:寺院で蘇生してもらったら頭生えてくるなんてことねえの?
蔵:本気で言ってるんですか(ニコ)
幽:ワリィ悪気ねぇから マジで
凍:そういえば確かこの階、犬や熊やネズミや虫(肉食)が出てきたな
桑:オイオイ、早くしねぇとマジで喰われちまうぞ
コ:だがもう残りの呪文もたかが知れておる。一旦城に戻った方が懸命では…
蔵:できれば城に戻って呪文を回復したいのですが場所が場所だけに時間がありません。行くメンバーを選考して早々に向かいましょう
駒:大体予想つくんだけどやっぱりオイラお留守番?
蔵:お察しの通り。
駒:嬉しくて泣きたくなってきた。
飛:ZZzzzzz…
凍:既に悟りきっているな、飛影は
鈴:どちらかというと開き直りではないか
死:お前が言うか。
蔵:生きている者五人+『死体』でもう一度あの部屋へ行きましょう。『死体』は持っていって、『首』を拾った直後にくっ付けて下さい。
桑:六人以上じゃパーティくめねぇからな。
蔵:それでは、幽助、陣、死々若丸、コエンマ、凍矢。この五人で向かって下さい。
コ:なんと?!蔵馬、おぬしは行かんのか?
蔵:もう道は解かっていますよね?なら大丈夫です。
幽:でもふつーこういうときはいつもオメーがくるはずじゃん。
蔵:この編成が一番最速で向かえるからです。ビショップが一人混ざるよりも、メイジが二人いる方が明らかに戦闘が楽になります。
桑:なんでオレは外されてんだよ!
蔵:桑原君はさっきの戦闘でかなり消耗しるからね。それに二人にちゃんと責任はとらせなきゃ。
桑:正義の味方がここぞというところで活躍できねーなんて
コ:前衛の面子だけ見れば正義の味方と言うよりヤクザのチンピラだな。
幽:なんでオレの顔みて言うんだよ
桑:主にオメーのせいだからだろ
幽:オメーに言われたかねぇ!