第十五部 〜 TESTING GROUNDS CONTROL CENTER 〜

 

 

 

お茶をすすりながら画面前で待機している人々

 

ぼ:おや?コエンマ様からのメッセージ・・・えーっと・・・
ジ:何か動きあったんですか!

螢:『イベントをやりにいくんで目を離すな 何かあったらいつもの方法で頼む』ですって
ぼ:そんな大事な時に目を離すわけないじゃない コエンマ様も心配性なんだから〜

静:『またこの前みたいに画面確認サボったら減給』だって
ぼ:Σあうう…

 

 

 

こちらはゲーム内
『真っ暗』な道を進む冒険者一向
比喩ではなくて本当に真っ暗である

 

蔵:はぐれないように気をつけて。
幽:薄暗いどころか。なんにも見えねぇぞおい!
陣:頭おかしくなりそうだ。
酎:ホントにこっちでいいんだろうな。
駒:これホントにゲーム? 製作者の趣味悪すぎだよ

幻:まだこのゲームでよかった方だ   スペランカー(※1)やトランスフォーマー(※1)なんぞだったら開始2秒で即死だからね

凍:・・・そのゲームとやらは人間界で収益を上げられる商品だったのか
コ:実は横においてあったM○
THER弐(※2)というカセットにしようかとおもっとったんだが
幻:そっちは違う意味で精神をやられるよ

 

(※1)知る人ぞ知る超難易度ゲーム、その難易度の高さから未だに訳の分からない人気がある。
(※2)野球バットでラスボスを倒しに行くゲームの続編(無論名前は改変してあります)
ゲーム中に出てくるとある町では、登場人物の会話、挙動が常識から一切かけ離れたものとなっており、当時プレイした子供たちに残されたトラウマは数知れないといわれている迷作中の迷作

 

 

桑:なげぇ回廊だぜ、いつまで歩かされりゃ・・ Σ(ガン)グハ!
飛:なにやってる バカが。

桑:やっかましーわ! 真っ暗じゃなけりゃシバいてたところだぜ クソォ!
死:速くしろ 後がつかえてる。
桑:だぁーもー うるせ!

駒:はぐれたら最後、暗闇に置き去りだよ。
鈴:何もこんなところ通らなくてもよさそうだが。
凍:中ボスに行く道は
※コレしかないそうだ。
コ:気分が悪くなってきたぞ・・・。

〜これしかない・・・ “道”はこれしかないが“方法”は他にもある

 

 

蔵:師範、最後尾の状況は?
幻:一応全員いるようだ。まだ“壁”につかないかい?
蔵:今つきました、全員、ココで一旦右に進みます。前の人につかまって進んでください。

幽:おーし こっちだなー!  (ゴン)  いてっ!

蔵:幽助、そっちは壁です。

 

 

 

こちらはゲーム機前

雪:画面真っ暗になっちゃってますね
螢:なんかさっきからしょっちゅう 「
ouch!」って表示されているんだけど。
静:なにやってんだろあいつら

 

 

 

なんとかダークゾーンを抜けて目的地   「 昇降機(エレベーター) 」   まで到着したパーティー達

 

幽:いってぇ〜〜…もう頭コブだらけだぞこんちくしょう!
桑:あー気持ち悪りぃ…
幻:とっとと乗らんか、置いてくよ。

駒:ねー 蔵馬ー なんで古典RPGなのにエレベーターなんてものがあるの?
蔵:大人の事情です。

凍:子供たちの夢を踏みにじるような痛烈な一言だな。
幻:いつかは現実を見つめなきゃいけない時が来るものだ。

駒:・・・( 厭な人達だ )

 

 

 

こちら地下4階エレベーターホール

 

ガタン ガタンガタンガタガタガタガタガタ

 

ガガガガガガガガガガガガガガガガガゴカゴカゴカ

 

チ――――ン ガタン!

 

 

 

酎:ウぇェッぷ… なんだよこのエレベーターはよぉ
凍:吐くなら向こうで吐いてくれ…
鈴:あ…ありえん位、酔うぞこれは…
駒:おえ…気持ち悪い…バランス感覚が一般人並みだからか
コ:うぷ… それにしても… 速過ぎな上に揺れ過ぎだぞ…

陣:これ面白ぇー!! も一回乗るべ!!
凍:…どうしてお前はそんなに元気なんだ。

蔵:さあ目的地はこの先ですよ。

 

【 TESTING GROUNDS CONTROL CENTER 】

 

駒:トレーニンググラウンドコントロールセンター?

桑:『試練場制御室』たぁ 大層な名前だな。
酎:ふぅ〜 スッキリした、いよいよ中ボスだぜ。
幽:ホントに吐くなよ オイ。

駒:ああああ〜マジで吐くなよ〜!誰片付けると思ってんだよ!
幻:そんなもんほっときゃ消える、さっさと隊列組みなおすよ。

 

 

ここでバラバラに並んでいた状態から打ち合わせ通り2つのパーティへと編成

 

 

蔵:今までのおさらいをします。

 

幽:まず扉に入ると警報機が作動する。
鈴:そこで固定モンスターが配備されるから、最小限の呪文で切り抜ける。
凍:扉の中には何もない小部屋と『
MONSTER ALLOCATION CENTER』の二つがあって、アロケーションセンターの方へ入る。
陣:で、戦闘開始!っと こんときゃ全力で敵をぶっ潰す。

幻:敵を倒した後の注意は覚えているかい。

駒:えーっとたしか、もし『指輪』の形をしたアイテムを見つけたときは死人が出た場合、かならず死体に『指輪』を持たせること。
桑:『指輪』を手に入れた後はなるべくステータス画面を見ないこと。
酎:敵をぶっ潰した後は、奥にいる憲兵に渡される『ブルーリボン』を忘れず持ち帰ること。

 

蔵:上出来です。あとは他PTが来るのを外で待機、以上。
幽:うっし!確認終了!

陣:先に入るパーティを決めるべ。
酎:よぉおおし!ここは一つパーティを代表してオレ様がジャンケンを!
駒:
100%負けるから辞めて。

 

 

10分に亘る死闘(ジャンケン)の結果先にパーティの順番が決定

 

先……酎 桑原 死々若丸 飛影 蔵馬 凍矢

後……幽助 幻海 鈴駒 鈴木 コエンマ

 

 

幽:さあ行くぜ!