第十二部 ドラゴン

 

 

 

蔵:で、この状況ですか。
死:別に どうということはないだろ。
飛:開き直りかチビ。
死:貴様が言うか!

 

蔵:どうやらストッパーが作動しなかったみたいですね。
凍:ストッパー?
死:どういう意味だ?

蔵:ああ、話していませんでしたっけ、これはコエンマが教えてくれた情報なんですが―
飛:ほう コエンマのヤツただ遊んでいただけじゃなかったのか。
死:どうせ恐ろしく暇だっただけであろう。
飛:こんなふざけたゲームをやろうとする時点で恐ろしい暇人だ。
凍:話をぶった切ろうとするな、違う方向に会話が進んでいるぞ。それでどんな情報なんだ?

 

蔵:外部の世界と通信する方法があったんです。なぜかコエンマはあまりそのことを話したがらなかったんですけどね。
凍:!
蔵:城で皆に休息時間をとってもらったのは何も遊ばすためじゃなかったんですよ。
  皆が遊んでいる間にいろいろ調べましたよ。「何が出来て何が出来ないのか」ってね。

死:別にオレは遊んでいないぜ。
飛:ツブレ顔と遊んでいただろう。
死:断じて違う!
飛:ほう、確かに「遊んで」ではなくて「遊ばれて」いる様だったな。(ギャラリーに) 
凍:静かに 二人とも!それから死々若 簡単に挑発に乗るな!
死:オレは別に挑発には乗ってはいない!それになんだ 鈴木みたいな説教を――

 

 

凍:(途中で遮って)――コエンマが自分から話そうとはしなかったのによくそのことに気がついたな。
  いつからそんなことを解っていたんだ?
蔵:最初にここに来たときからです。そうでなければコエンマが外の世界に助けを求めるなんてできませんから。
凍:その方法とはどういうものなんだ?
蔵:まず訓練場―ほら最初に俺たちがこの世界に入ってきた場所―に行きます。
  そこで憲兵に頼むと登録情報を変えることができるんです。

飛・死:?
凍:・・・名前か!

蔵:そう。登録情報を変更すると確認画面が出るんです。
  おそらく外の世界で画面を注視してくれているでしょうから、伝えたい内容を自分の名前にしてからキャンセルをする。
  そうすれば外部との接触も可能というわけです。
  ただし外の世界とゲーム世界の時間の流れ方が違うのでちょっと気づいてもらうまで少々待ちますが。
凍:しかし 意思の疎通が一方通行で、向こうに伝わっているかどうかが解らなくないか?
蔵:実は、これあんまり言いたくないんですが、外からキャラクター(オレ達)の操作が出来るんですよ。

 

三人:!

 

蔵:ああ、会話や詳しいキャラクターの動作は外からはわかりませんし、場所移動のような大まかな操作しか出来ませんよ。
  寝言、生活雑音、人に聞かれたくない独り言なんかも向こうには聞こえていないので、そのあたりはご安心を。
死:な、べ、別にそんな心配はしてないぞ!
飛:なにを必死になっている
凍:(何をしゃべっていたのやら…)

蔵:とにかくそれで、こちらの意思が伝わったら向こうから同じようにして返事を返すという具合で、コンタクトを取ることに成功しました。
凍:しかし、それだと城の中でしか意思疎通が出来ないのでは?
蔵:コンタクトを取るのは城にいるときだけで十分ですよ。一応緊急事態に備えて“合図”も作ったんですけど。
凍:なるほど・・・。
死:緊急事態とはどんな状態のときだ?

蔵:今です。(ニッコリ)

死:・・・・・・・・・・
凍:(相当怒っているぞ・・・)

蔵:オレが行動不能になったときにパーティメンバーが暴走するようなことがあれば
  すぐさま城に強制送還してもらうはずだったんですけど、外の人たちがサボっているみたいですね・・・  

 

 

 

 

(そのころ現実世界では・・・)

 

雪:お茶のお変わり大丈夫ですか?
静:いいんだよ 雪菜ちゃん、そんなに気を使わなくって。
ジ:お変わりお願いします〜
ぼ:アンタ、三杯目以降はもっとそーっと出したらどうよ。
雪:大丈夫ですよ。
螢:あ、あたしも手伝いますよ。

 

全く画面を見ずに和やかに談笑しておりました

 

ぼ:画面ずーっと見っぱなしじゃ眼が疲れちゃってねえ。
雪:見守っていなくても大丈夫でしょうか。
静:大丈夫よ 雪菜ちゃん、あいつらそこまでヤワには出来ていないよ。
螢:そうよ、心配なんか必要ないよ。

ジ:(ずずー)ふー でも、いざって言う時のために一応画面は見ていてくれって言ってませんでしたっけ?
ぼ:ここしばくはたいしたことなかったし、画面に張り付いていなくてもいいでしょ。
静:ひょっとしたら今頃、死に底なっていたりしてね
ぼ:まさか〜  

 

 

 

 

(こちら、今頃死にぞこなっていたりするゲーム世界)

 

蔵:(石版を除きながら)やっぱり、外の人たち見ていないみたいだ。
凍:このまま外の人間たちが気づくまで待つのか?
蔵:出来ればそうしたい。が、そうもしていられないかもしれない。
飛:珍しく強行的だな。

蔵:ああ、何度か皆が死亡状態になったときに気づいたことがあったからね。
死:ヘっ、まさか死体を放っておくとゾンビになるとかか。
蔵:惜しい
死:なに?!
凍:まさか 本当にゾンビに・・・

 

蔵:半分正解 半分間違い。どうやら死体が少しづつ腐敗しているようなんだ。
  死体に限らずあまりにひどい傷口なども治療せずに放っておくと化膿して、直りにくくなるらしい。
死:どうでもいいとこまでリアルにつくってあるゲームだ。
凍:製作者の性格が如実に現れているな。

飛:フン、どうするのかさっさと決めろ。まさかこのまま腐り殺す気じゃないだろうな。
蔵:もちろんそんなことはさせませんよ。だが、今オレたちがうかつに動けば全滅の恐れがある。
死:結局動けないではないか。
凍:八方塞か・・・。

 

蔵:外の人たちがいつまでも画面見ていない状態がそう長く続くとは考えられない。
  それに、あまりにも帰りが遅いので地上のパーティも気がついていることだろう。
  死々若、時間稼ぎにしかならないが、死体の二人の傷口をふさいでくれ。しばらく腐敗するのが遅れるだろう。
死:ケッ、死体に回復呪文かけるほどもう呪文に余裕はない。
凍:文句言わずに言うことを聞くんだ。
死:説教くさいことを言うなと言っただろ!皆で鈴木になりやがって!

 

 

 

 

(そのころ地上 酒場にて)

 

酎:マスタ〜 もう一杯! ウィ〜〜ック
駒:飲みすぎ、もうこれで樽三つぐらい開けたよ。
酎:バァ〜ロゥ、オレぁ なぁ 酒は飲んでも飲まれ◎▼↑⊃∠∇▲△・・・
コ:完全に飲まれておる。

駒:あ〜も〜起きろよ ここで寝たら営業妨害だよ
鈴:それにしても遅すぎやしないか?
駒:うん、いくらクレイジーバトルマニアが固まっているパーティとはいえ確かに遅い。

 

桑:おーい 戻ったぜー
コ:おお 訓練場で何か情報がつかめたか?
幻:やっぱりやりおった、あのバカども

駒:え?やっぱ全滅?
幻:いや、死んでいるのは幽助と陣だけのようだ。
桑:一応他のヤツラは何とか無事みたいだったぜ。

 

鈴:しかし、蔵馬が居るというのによくもそんな無茶が出来たもんだな。
幻:おそらく蔵馬が行動不能のときに一部のバカが調子に乗って無茶したんだろうね。
鈴:探しに行くか?

幻:外の人間がサボっているために、ヤツラの正確な居場所が分からないんだよ。
コ:ぼたんに早乙女・・・あれほど言ったのにサボっておるとは・・・  
幻:案内人動けないまま迷宮歩くのは自殺行為だからね。
  蔵馬が動けないうちに手前達で帰れないところまでいっちまったんだろう。
  探すのは大変だろうよ。 まあ、行き先は大体想像つくけどね。

 

桑:あてずっぽうでもいいからとにかく助けに行こうぜ。
鈴:うむ、ここでくすぶっているよか遥かにましだろう。

駒:そうと決まればさっさと行こうぜ。
幻:最小限の人数で行くぞ、そうでないと死体を運ぶことができんからな。
駒:え〜〜 じゃあオイラひょっとして留守番〜?
桑:へ〜へへへ 残念だったな〜
駒:うるせー!

幻:当然だろ。宝探しに行くんじゃあるまいし、死体運べる連中か回復できる連中しか連れて行かれないよ。
  文句たれる暇あったらさっさとそのヨッパライ起こしな。
駒:無理だよ。ぜってー起きないってば。
幻:そこのタバスコ一瓶飲ましとけ。
駒:いや、むしろそれの方が無理だってば。

 

コ:(ホッ どうやら今回わしは危険な目にあわずに済みそうだな)
桑:コエンマ〜 なんか行きたそうな顔してんな〜
コ:え あ 別にわしは行きたいなどとは一言も・・・
桑:(ニヤニヤ)遠慮すんなよ
鈴:なんならオレが残っているから行って来るか?

コ:い、いいから お前たちさっさと行ってこい!  

 

 

 

 

(こちらは迷宮地下で救助を待っているパーティ)

 

凍:皆が迎えにくるまでどれぐらいの時間がかかるんだろうな
蔵:外の人たちがサボっているからね。正確な場所が分からないので、探すのに手こずるかもしれない。
死:ケッ いつ来るか分からない救助隊なんかあてにできるか。
飛:そうだな。こいつら(幽助と陣)も他の連中に尻拭いさせるなんざ納得しないだろう。

蔵:少々探すのに時間がかかっているだけだ。もう少し待ってみた方が懸命だ。
飛:探しにくいのならこっちからすぐ見つかるところへ行けばいいだけのことだ。オレは行くぜ。
凍:飛影!
蔵:(小声)ああなったら何を言っても無駄ですよ・・・仕方がない
  飛影、死々若 二人の体を運ぶのを手伝ってくれ。出発しよう。

 

 

(地下を進む救助隊)

 

酎:ヒェ〜 ヒー ヒー!
鈴:口を閉じたらどうだ。美しくないぞ。
酎:ふぇフぃフはいい グああヒゃよう!(やかましい バカヤロウ!)
桑:げ...マジでタバスコ一瓶飲まされたのかよ。
幻:おかげで目が覚めたんだ 感謝しな。
酎:ふんフあほ ぶっほヒャふへふへフ!!(訳不可能です。)

鈴:ところで 本当に見当はついているのか?
幻:だいたいはね。多分三階あたりで目回しているか、だが蔵馬が起きているのに帰ってこないところを見ると・・・
  かなりまずい場所にいるかもしれないね。
桑:望むところだぜ!
酎:(こっそり買ってきた薬瓶を飲み干す)うーっし、行こうぜ。
幻:三階におりるぞ。

 

 

―――――――――――――――――――――――――――――――

 

 

 

ドン! ガン!

 

飛:(攻撃を受け流しながら) フン・・・くたばり底ないめ

 

死:※ディスペルを掛けるぞ!離れろ!

※ディスペル・・・僧侶の特殊攻撃。「解呪(呪いを解く)」の意。
          アンデットモンスター(死に底ないの化け物)を一瞬で塵にする。
          失敗することもありその成功率は解呪を行う僧侶のレベルに比例する。
          ただし解呪に成功したモンスターの経験地は得られない。

 

ボシュッ!

 

死:くそっ 二体残ったか
凍:二人とも(飛影、死々若丸) 少し下がってくれ!

 

ザッ

ビュゴォォオオオオオ!!
ドシャァア・・・

 

 

 

死:やったか。
蔵:凍矢が氷の呪文か。だいぶらしくなってきましたね。
凍:フ、そういう談話なら地上へ戻ってからにするほうがいいだろう。
  それはそうと大分三階への階段に近づいてきたようだ。

飛:一歩進むのが偉く長く感じられるぜ。
蔵:かなりの確立でエンカウントに遭遇しているからね。死々若、回復呪文の残りはどれくらいだ?
死:あと一回っきりだぜ。
蔵:そうか・・・ オレの回復呪文も、気休め程度の回復が一回っきりだ。
  死々若、ダメージが溜まっているぞ。掛けておいた方がいいんじゃないか?

死:この程度でオレがくたばるわけがなかろう。今ここで使う必要もあるまい。いるんならむしろこっちのチビのほうだぜ。
飛:フン、自分と比べてから言え。

 

蔵:飛影もかなりダメージが溜まっているようだし、掛けてもらったらどうだ。
飛:いらん世話だ。階段を上ってからにしろ。
死:だとよ。
蔵:(フー やれやれ・・・)

 

 

 

 

 

(三階への階段の近くまで来たそのとき、突然大きな煙が二つ伸び上がった)

 

 

飛:最後の最後でデカイ化け物のお出ましか。

 

蔵:・・・厄介なものが出てきたな。
死:敵はデカイ化け物二体か。
蔵:ガスドラゴン、攻撃方法がすこし変わっています。できれば早急に片付けたい。

飛:いくぞ、チビ。
死:うるさいぞ、チビ。

 

ヒョュォオオ!

 

ガスの塊で出来たドラゴンの一つが翼を広げ死々若丸めがけ突進をしてくる
間一髪で横に飛びのき攻撃をかわす

 

死:(図体の割りに速い!)
飛:くるぞ

身を翻したドラゴンが体制を崩した死々若丸めがけ再び突進してくる

 

死:ク!

ギリギリで上に飛びのいた死々若丸はそのままドラゴンの頭に着地
ドラゴンは頭に死々若丸が乗ったにもかかわらずそのまま飛び続ける

 

飛:乗り心地はどうだ
死:黙れ話しかけるな、振り落とされる!もう一匹の方を片付けろ!
飛:お前も黙れ。喋ると舌噛むぜ。

 

飛影はもう一匹のドラゴンに近づこうとする
だがドラゴンは後ろに後ずさり近づこうとしない

 

飛:臆病なヤツめ。

 

飛影が攻撃を仕掛けたそのときドラゴンが大きく頭を後ろに反らせ息を吸い込んだ

 

蔵:飛影!さがれ! ※ブレスだ!

※ブレス・・・直訳すると息。息継ぎではない。そして息なのになぜかとても痛い。

 

ドラゴンの口から毒性の息が吹き出されあたりに充満する
蔵馬と凍矢は出来るだけ離れ、ダメージを最小限に抑える
ドラゴンの面前にいた飛影はとっさに後ろに飛びのき、毒まみれの空気を吸い込まないよう息を止め盾で直撃を避けようとする

 

 

ジュウウウウウウ

 

盾の焦げる音が聞こえる
毒の息を吸い込むことはなかったが盾で防ぎきれなかった部分が火傷のように火ぶくれを起こす

 

 

飛: ・ ・ ・ ・ ・ !!
蔵:飛影!

 

 

ドラゴンが牙を向き飛影を噛み砕こうと口を広げゆっくりと近づいてくる

 

ドゴォ!

 

ギャォオオオオオ

 

凄まじい音が鳴り響いた。
大きく口を広げ歩み寄ってきたドラゴンに、頭の上に乗った死々若丸を振り落とそうと暴れまわっていた、もう一匹のドラゴンが突っ込んできたのだ。
仲間に突然弾き飛ばされた衝撃でドラゴンは悲鳴を上げ、のた打ち回る。
振り落とされまいとしっかりドラゴンの頭にしがみついている死々若丸がニヤリとしている。

即座に飛影に蔵馬が駆け寄り回復呪文を掛ける。

 

蔵:気休め程度にしかならないが。
飛:フン、十分だ。

 

飛影が突き飛ばされたドラゴンに走りよるが、のた打ち回っていたドラゴンもよろめきながら立ち上がり飛影に牙を向ける。

 

 

ビュゴォオオオオオオ!!!!

 

グギュアアアアアアアア

 

突然ドラゴンが冷気に包まれ、一瞬凍りついたようになる。
動きの鈍くなったドラゴン目掛け飛影が短剣を振り下ろす。

ドシン

ドラゴンはそのままゆっくりと横たわった

飛:余計なマネしやがって
凍:こっちも感謝してもらおうとは思ってない
  それより死々若 大丈夫か
死:取り込み中だ、話しかけるな!あと一息だ!

 

 

凍矢の呪文で弱ったドラゴンに止めを刺そうとメイスを振り上げる。

 

 

ドゴォォォォ!!!

 

死々若丸が止めを刺そうと両手を振り上げた瞬間
ドラゴンが最後の力を振り絞り首を振り上げ、死々若丸を跳ね飛ばし壁に叩きつけた。

 

死: しまっ 油断し・・・!?

 

ボゴォォオオン

 

体制を立て直す暇も与えずドラゴンが死々若丸に突進した
その瞬間凍矢が押し出されたように前衛に飛び出してきた
死々若丸が戦闘不能になったのだ

 

蔵&凍:死々若!
飛:クソッ

 

飛影がドラゴンに飛び掛る
が、ドラゴンは飛影を無視して今押し出されたばかりの凍矢に食らいついた

凍:・・・っ!!

ドラゴンは牙をガッチリと肩に食い込ませ左右に大きく振り回し、最後に激しく壁に叩き付けた。

蔵:凍矢!! ・・・装備が手薄なことを知っていて凍矢の方を攻撃したのか
飛:無抵抗だと知ってて攻撃か、頭のいい化け物だぜ

 

 

シャアアアァァァァ

 

ドラゴンが蔵馬と飛影のほうを向き直り威嚇するように吼える

飛影が動いた
ドラゴンが食らいつこうと首を伸ばす

 

ドスッ ザシュ

 

ドラゴンの攻撃をかわし飛影が切りつける

 

ゲァァァァアアアアアアア

 

悲鳴を上げる瀕死の怪物
が、怪物も苦し紛れに暴れだし飛影を突き飛ばす

 

飛:・・・・!!!

 

万事休す
だが、そのとき蔵馬が怪物の前に飛び出した
そして、――怪物の口の中に手を突っ込んだ

 

ボン!!

 

爆発音があたりに響いた
蔵馬が怪物の口に直接呪文を叩き込んだのだ
口から煙を噴出し、銅像のように動かなくなっていたが
ようやく ゆっくりと ゆっくりと怪物は倒れる

 

 

飛:思い切ったことをやりやがった。
蔵:オレは微弱な攻撃呪文しか使えませんからね。こうでもしないとダメージ与えられませんよ。
  ところでどうします、すぐそこ階段ですけど、上りますか? それとも助けを待ちますか?
飛:・・・好きにしろ。

 

 






 

 

 

〜オマケ(救助隊に助けられ、全員蘇生も成功した後)〜

 

幽:はぁ〜 ちくしょー ろくに遊べなかったぜ。
陣:自分たちだけ楽しんでおいてズルイべさ。
蔵:さんざん苦労させてよくそんなこといえますね。
幽:は! あ いや、大変な思いさせて申し訳ないな〜って な! 陣!
陣:んだんだ! いや〜 大変だったちゃ〜!

 

蔵:何を言っても構いませんよ。ただ、こういうことになった責任は取ってもらいますから。
幽:え゛!?
陣:オ、オレら二人ともだか!?

蔵:いえ四人です。 飛影、死々若、二人も一緒です。
飛:!
死:な゛ 命がけで尽力したではないかー!
蔵:それとコレとは別です。

 

 

幽:責任って一体どうやって・・・
蔵:そんなに深刻に考えなくても、罰ゲーム程度ですよ。
陣:なーんだ。

蔵:今からレベルが二つ上がるまでの間、四人の名前かえるだけです。

死:は?
幽:名前をかえる?
陣:それだけでいいべ?
蔵:言い忘れてましたけど、初期登録のとき意外で名前の変更を行うと、変更した名前でしか呼ぶことが出来なくなります。

幽:それって どういう意味だ?
蔵:つまり

 



 

幽:おはようジョニー!気分はどうだい?
飛:おはようマイケル!もちろん最高さ!
陣:マイケル!ジョニーおはよう!
飛:やあ トーマス! 元気かい?
陣:もちろんさ! ボビーも一緒だよ!
死:おはようみんな!さぁ、冒険に出発だ!

HA HA HA HA HA HA HA HA HA HA HA HA HA HA HA   ・

 

 

蔵:という感じになります。
幽:まてーーーーい!!!
死:それだけはやめろーー!!!
飛:本気じゃだろうな?!!

 

蔵:本気です(ニヤリ)

(上記での会話はあくまで例です。実際にどんな名前になったのかは、神様にもFBIにも分かりません。)