第五部 〜 GILGAMESH'S TAVERN ギルガメッシュの酒場 後編 〜
こちらはゲーム世界の酒場
人員が来るのを待っている
蔵：大分人数が集まってきましたね
コ：そのようだな 蔵馬、後来ていないのは誰じゃ？
蔵：（石盤を確認）今、酎の名前が浮かんできました
後は師範だけみたいですね
コ：どうやら思っていたよりも早くそろいそうだな
その後ろの方で騒いでいる人々
陣：もう一回勝負だー！！
桑：まだこりねー見てーだな！！よぉぉし！ジャーンケーンポン！
陣：あいこでしょ！あいこでしょ！あいこでしょ！
だ〜また負けたぁ〜桑原、おめー強ぇなー
桑：まあな♪がーははは！！
駒：こういうどうでも良いようなものは強いんだね
桑：はは〜ん♪そういう台詞は俺に（ジャンケンで）勝ってから言いやがれ！！
酎：よお！ようやく来れたぜ！！
幽：酎！やっぱおめーが最後か（笑）
酎：うっせー！！ 俺が弱いのはジャンケンだけだ！！
大体誰だよジャンケンで順番決めろなんていった奴は…（ブツブツ）
駒：あーはははははは 酎がガキくさくなってるー
酎：やかましい！ガキにガキくせえなんていわれる筋合いねえ！！
凍：酎、よせ これで後来ていないのは師範だけか
桑：あれ？バーサン除いたとしても一人足んなくねーか？
凍：いや ちゃんと十一人いるぞ
桑：だって十人しかいねーじゃんかよ 蔵馬、一人たんねえぞ
蔵：ちゃんといるはずですよ ほら石盤確認してくださいよ
桑：あれ？おかしいな…えーと幽助はいる、飛影もいるか…
あ こいつだよこいつ、名前は書いてあんのにここに居ねーんだよ
蔵：ああ死々若丸のことですか ちゃんと居るじゃないですか ほらそこに
桑：え？ 何処にだよ なんかヌイグルミみたいなのがあるだけで…
死：ヌイグルミで悪かったな
桑：どぁ！！しゃべったぞ！ってまさかおめーが…あの
死：…死々若丸だ
桑：ぷぷぷ ケひゃはハハハハハハ！！！
死：何が可笑しい！！！！
桑：ひーひー（笑いすぎて苦しい）
こここのうすらちっせぇヌイグルミ見たいなもんがぁ
ギャーハハハハハ てめぇ昔はそんな姿だったのかぁ！！
やっぱてめーも妖怪だな ガハハハ！！
死：喧しい無礼者が！
貴様だって人に見せられるような姿ではないだろうが この失敗面が！
桑：んだとこのぉ！！
蔵：まあまあ二人ともこんな所で喧嘩なんか止してください
鈴：そうだぞ死々若、落ち着け
死：Σ（ピキ） 落ち着けだと？ふざけるな！
大体誰のせいでこんな事になったと思っているんだ
蔵：静かにしてください これ以上うるさくすると
俺は 何 を す る か 分 か り ま せ ん よ （ニコ）
死：………
幽：それにしてもババァおせーな
さっさと来いってんだ――
幻：もう来たよ
幽：おぉ！！！！ （すぐ横で声がしたのでとてもビックリ）って誰？
幻：自分の師匠の顔ぐらい覚えときな
幽：あ ババァか！！
なんか前（暗黒武術会）見たときとはちょっと違うような気が――
つーか何飲んでんだよ
幻：ジュース
幽：酒だろ！！
幻：アルコール四十度未満はジュースだろ
桑：なんかちげーよ その考え方
幽：マスター こっちにビール一つ！
桑：てめー 何ちゃっかり注文してんだよ あ マスター 俺にも一杯
蔵：二人とも 何やってんですか まだ未成年でしょうが
酎：ずりーぞ おーいマスター 水割り頼むわ
蔵：酎――
酎：俺は未成年じゃねーぞ
蔵：今は未成年ですよ
酎：硬いこというなって―――そういやあんた見かけねえ奴だな 誰だ？
蔵：………俺です 蔵馬ですよ
酎：ブーーー！！！ ゲッホゲホ…ままま マジか？？？！！！
幽：(囁くように)気をつけろよ 酎
人が来るたびにそれ言われてっから蔵馬もそろそろ頭にきてんだよ
蔵：怒ってなんかいませんよ
幽：(うぐ 聞こえたか) お オレはそんな事いってねえっってば
蔵：別に構いませんけど
それよりもうこれで一応全員集まったのでそろそろ迷宮に行ってみますか
幽：よっしゃ！！
桑：んじゃ 早速行くぞ！！
蔵：―――と その前に
幽：なんだよ まだなんかあんのかよ
蔵：全員を二つのパーティに分けます
幽：ぱーてぃ？？
蔵：冒険をする時の仲間みたいなものです
幽：それ適当に分けちゃいけねえのか
蔵：だめですよ 職業ごとに分けてパーティを組まないと（石盤確認中）
―――あ 桑原君だけ “性格”が合いませんね
幻：ほんとだ、桑原だけ“善”になってる
桑：？ どういうことだよそれ
幻：この世界では善 中立 悪 という三つの性格があって
善人と悪人は基本的に一緒にパーティを組むことができないんだよ
桑：え？！じゃ 俺このままここに置き去り？！
飛：その方が足手まといも居なくなってせいせいするな
桑：だー うっせぇ！！
蔵：大丈夫ですよ ちゃんと方法はありますから
でも少しの間は桑原君には皆と別行動を取ってもらうことになるんですがね
桑：まじかよ
蔵：じゃあパーティを分けましょうか
とりあえずゲーム経験者の俺と師範は別々のパーティになりますね
水先案内人が居ないと多分迷宮で迷子になって
一生出られなくなる人がいるかもしれませんから
幽：そこまでひどい奴はいねーだろう
桑：おめーのことだろ
幽：どういう意味だ！！
蔵：えーとそれじゃ 職業ごとにくじでも引いてもらって決めますか
(何処からか紙を持ってきてくじを作る)
30分後 パーティ決定
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