今月の半分は双子座……ということで、幽白で一番有名な双子を。

 

といっても、基本は蔵馬さん目線ですが。

 

 

 

 

……先月同様、かなり、暗くなったけど。

 

 

 

 

 

+男女の双子で5題+

 

〜1.成長した半身〜

 

 

「……半身は成長していくこと。半身だけが成長していくこと。

あなたは、どうやって受け入れていくのでしょうね……」

 

 

同じ腹から生まれてるけど、実質は全く別種族といっていい双子。

 

今は、普通に兄妹に見えなくもないけれど。

どちらかが取り残されていく可能性も、否定できないんですよね……。

 

 

蔵馬さんは、自分が長く生きている分、

そんな思いをすることになる半身のことが、他人ごととは思えないんじゃないかな、と……。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「……覚えてますか?

 

僅かとはいえ、あんなにも一緒だった彼女のこと……。

 

 

……知ってますか?

 

魔界へ戻っていった彼女のこと……。

 

 

……知ってますか?

 

寿命の長さに心を折らぬよう、何より嫌っていた故郷へ戻ったこと……。

 

 

……知ってますか?

 

皮肉にも、誰よりも氷女らしくなってしまった彼女のこと……。

 

 

……気づいてますか?

 

それでも彼女の心に、光りが残っていること……。

 

 

……兄は生きている。ただそれだけを希望にしているんです。

 

それがしあわせなことか、残酷なことかは。

 

 

……オレには分かりません……」

 

 

 

〜2.あんなにも一緒だったのに〜

 

 

氷女の寿命がどれだけのものかは不明ですが。

一般的な種族とは、桁外れだった場合、飛影くんの方が先に死ぬのは明白かと……。

 

氷女たちが心を凍てつかせなければならない、本当の理由。

もしかしたら、そこなんじゃないかな、と……。

 

 

とはいえ、分裂期が100年に一度として、1000年生きると、増える人数は10人ほど。

「限りなく長い」といっても、一人の氷女から20人も30人も増えるとは思えないので。

 

3000年以上生きるといわれる「妖狐」の蔵馬さんなら、生きてるかもしれませんね。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

『飛影さんには、内緒ですよ』

 

『はい、分かってます』

 

『クリスマスプレゼント、サプライズで渡すんですから』

 

『きっと喜びますよ』

 

『そうだと嬉しいんですけれど……ねえ、蔵馬さん』

 

『はい?』

 

『飛影さんのお誕生日って、何時なんでしょう?』

 

『さあ。オレも知りません』

 

『そうなんですか……誕生日プレゼントも渡したいんですけど、直接聞くしかないんでしょうか』

 

『…………。飛影のことだから、自分の誕生日、覚えてないかもしれないね。戦いばかりに明け暮れているから』

 

『あ……もしそうなら、聞くのも申しわけないですね』

 

『クリスマスだけでも、飛影はきっと喜んでくれますよ』

 

『はい。そうします』

 

『ところで雪菜さんのは?』

 

『あ、私は……』

 

 

 

「……すみませんね、飛影……。

妹さんと2人だけで出かけたというだけでも、大事なのに。

 

貴方の誕生日。

知ってしまいました……」

 

 

 

〜3.増えていく秘密〜

 

 

幽白キャラは、何故かサブキャラの方が誕生日が確定してるんですよね……(螢子ちゃんとか仙水たちとか)

 

幽助くんは6月か7月。
蔵馬さんは早生まれ。
飛影くんは雪菜ちゃんと同じ……ということだけしか分かってませんし。

桑原くんに至っては宣言する機会があったのに、幽助くんが知らなかったために、お流れに……。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「……いつかオレも、魔界へ帰ります……。

 

その時、貴方はどうしているでしょう?

 

 

前にも増して、炎に包まれているのでしょうか?

 

彼女を拒絶し続けるために。

 

 

自分と共にいることが、彼女のためにならないと。

 

兄のことなど忘れた方が、彼女のためなのだと。

 

勝手に思って。

 

 

 

……貴方は、オレが貴方を否定すると、思っているでしょう?

 

 

しませんよ……。

 

オレも多分、同じ穴のムジナです。

 

 

オレが魔界へ帰る時。

 

きっと、貴方と同じことを言うでしょうから……」

 

 

 

〜4.変わっていくのは、仕方ない?〜

 

今でこそ、蔵馬さんは人間の家族と自然に生きているけど。

でも、その幸せは、そう長くは続かないと思います。

一人だけ老いることがない以上は……。

 

もしかしたら、蔵馬さんは覚悟決めていて、自然に見送ることを決めているのかもしれないけど。

……それでも、直前になったら、どう思ってしまうのか。

 

けど、変わっていくのも、仕方がないと思います……。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「……思えば、同じ魂から生じた存在なんですね……。

 

綺麗ですよ、同じ色で。

 

でも、もう一つには戻れないんですね……。

 

 

同じなのに、別々に。

 

 

けれど、一緒にいくことは出来ますよ……」

 

 

 

〜5.同じなのに別々〜

 

 

蔵馬さんが一般的な妖狐と同じであれば、3000歳の頃にはこうなっているはず。

尾がなく、獣耳だけがはえた、最上位の狐の神・空狐に。

 

 

そうして、色んな人たちの魂を見送って。

 

 

それでも彼の生への執着心を考えると、決して自分から旅立とうとはしないと思うから。

 

静かに見送ってくれると思います……。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

☆お題はこちらから、お借りしました・・・「1141(http://2st.jp/2579/)」