<地底の巨人国> 6
飛影「……」
蔵馬「さてと。そろそろ進もうか」
幽助「桑原どうする?」
飛影「自業自得だ。ほおっておけ」
幽助「まあ、そうだけどよ」
なんつー、酷い仲間たちだろうかと、突っ込む者はこの場にいなかった……。
蔵馬「とりあえず、魔法の玉で引っ張り出そうか」
幽助「げ〜、そんなことに使うのかよ」
蔵馬「人力でやったら、何時間かかるか分からないよ。大分深くめり込んでるから」
飛影「……」
幽助「……ま、そうか」
一理あると思ったのか、玉を取り出した蔵馬に、特に反論しない幽助と飛影。
めり込んでいる桑原の上にかざすと、桑原が浮き出てきた。
幽助「お〜、よかったな〜」≪←別に嬉しそうでもない≫
桑原「てめらなー!!!! ほっとこうとしただろ!! ついでに、一人くらい心配しろー!!」
飛影「フン。誰がするか」
蔵馬「桑原くん。怒るヒマがあったら、進まないと。これ、後二回しか使えなくなったんだから」
桑原「……」
返す言葉がないらしい桑原。
無論、本来ならばここは、何度も何度も謝るところである。
幽助「大体てめえがつりこまれたのが、わりーんだろ」
桑原「あんだとー!!」
案の定、喧嘩再発。
全然懲りない2人であった。
ついでに言っては悪いが、今回は幽助の言葉が正しいと思うぞ、桑原くん。
飛影「行くぞ」
蔵馬「そうですね。さっさと帰らないと」
スタスタと去っていく飛影と蔵馬。
背後では、まだ幽助と桑原が喧嘩をしていたが、止める者はいなかった……。
……この後、行きかけた飛影たちの前に、なぞなぞ巨人が立ちはだかるのだが、それはまた別のお話。
終
〜作者の戯れ言〜
……原作知ってる人から見れば、「おいおい…これはねえだろ…」状態だと思われます。
こういう劇、本当に小学生でやってみせたら、きっと担任の先生の呼び出しをくらうところでありましょう。
今は教科書改訂されてるから、見つけるのも難しい話かもしれませんが、いちおう「国語 四下 はばたき」に載っている「地底の巨人国」が元です。
原作読みたい方は、探してみてください。
そして、管理人の駄作とは大幅に違う物語を、堪能してください(っていうほど、長い話でもありませんが…)
この後、子供たちはなぞなぞ巨人と火の川をクリアして、地上へ帰るわけですが……。
私の代、グループごとに分けてやった発表の結果は……小学生の作る劇なんだから、ほとんど同じでした。
大体、なぞなぞ巨人にも負けて、玉使って何とかして、火の川も玉を使ってなんとかして……というパターンがほとんど。
どちらかで玉を使わなかった場合は、出口のところで玉を使うというのが多かったです。
うちのところはそのパターン。
火の川で、玉を使わずにいけたので、出口の明かり取りで玉を使って、ハシゴをかけて……でした。
他も大体同じ感じでしたね、はい。
続き書くかどうかは考え中です。
まあ、子供向きでないことは確かでしょうけれど……。