秋はやっぱり食欲の秋ですよネby蔵馬 (・・長い)
最近飛影が良く家に来るんです。
理由は簡単。
葉が落ち始めて、寒いからですって。
ああもうこっちはいい迷惑なんですけど・・・・・・・・・・・・・。
さて、今は木葉掃除を飛影に手伝わせているわけでございますよ。
・・・でも飛影はなんかごそごそやってて、全然役に立ってないので、しょうがなく俺がほうきではいてます。
「いいもん拾った」
「は?」
とつぜんなんだとおもったら・・・
「御無沙汰。」
「!?!?」
よよよよ・・・妖狐・・・・・の俺・・・・しかも拾ったですと・・?
「貴方俺になんかしました?飛影!いったいどういう・・・」
「早いとこ木葉を集めろ。ほら・・」
ごろごろっ。
・・・さつまいもっっっ!?
・・・またこの人は何処からこんなものを・・・
・・・しかも何様だよ!アンタもてつだえっ!もう・・ううさぶ。
木葉がある程度集まったので、取り合えず休憩をすることに。飛影が持ってきたイモを食べることにしました。
あの、何だかこうやって、このはでやきいもするのってよく絵であるけど、実際にやったことあるひとって、少なくないですか?(俺の勝手な解釈ですけど)実際俺も初めてですよ。
「いくぞ・・」
「ああ・・・」
なんかこの二人の会話くらいですね。
ボゥッッッ
!!!!
「飛影・・・!」
「?なんだ?」
「それ・・・黒いんですけど・・・」
「炎に変わりは無いだろ。」
「狐火のほうがいいか?」
「いいです。はいやろう。」
ぼわ〜
「うわ!げほっげほ・・・っ!」
「ちょっと強すぎたか・・・」
「ひゃ・・・はやくけし・・・・げほげほげほっ!!!」
煙で前が見えない〜!!!
くるし・・・・
「蔵馬ッ!?」
「・・・はっ!!!」
ここはどこ、わた・・・じゃなくて。
俺は煙で倒れて・・それで・・・さ、さむいっ!!
「あ、起きたぞ。」
「起きた起きた」
〜!!!この人(妖怪)たちは・・・・
「やっぱり人間だなー、お前も。我ながら情けない・・」
「うるさ・・・って、い、いもは・・・」
「ああ、いも?安心しろ。」
「ほっ・・」
「食っておいた。」
「・・・へ?」
!!なんだってばよ!この人たちってもうちもなみだも無い・・・妖怪だ・・・現実って、厳しいですね・・・
「じょーくだじょーく。ちゃんとあるぞ。」
「な・・・」
「わはははは。本気にしてる。」
「いもぐらいで血も涙も無いとか思ってんだろうが、どうせ。」
「!!!」
取り合えずイモを食べてしまおう。
なんだなんだ、結構優しいじゃないですかね。この二人。
・・・でもこのイモは、あれからどんな焼かれ方をしたのだろうか・・・
まぁいいや。なんかちゃんと焼けてるみたいだし。頂きます。
ああ、けっこうおいしいー!
すごいすごい、これって売ってる焼きイモとおんなじ感じだ!!
すごいですね・・おいしい・・ちゃんと中まで火が通ってる・・・良かった・・・。
「美味しかったです、ご馳走さ・・・」
あれ、あの二匹はどこに・・・
ばびゅぅぅぅぅぅぅぅ・・・・・・・
!!!
そのとき、いきなり強烈な風が・・・
「な・・・・」
「よう。」
「イモを調達してきた。」
「は・・・・・」
・・・今の風で・・・・木葉が・・・飛び散って・・・・・・・
「さぁ焼くぞっ・・・て、オイ蔵馬、木葉はどうした。」
「・・・・!!!!はぁ・・・解りました。もう一回集めます。集めりゃいいんだろ!?(逆切れ)」
「よろしい。」
「秀一、さつまいもしらないかしら?」
「え?うちにあったっけ?」
「昨日買ってきたのよー、秀ちゃん(弟)がふかしいも食べたいって言うから・・・でも無いのよー。」
「・・まさか・・・・・・・・・・・・・・・・・?」
・・・がんばれがんばれ南野秀一!
お わ り
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