<ショートショート劇場>

 

 

(ある日癌陀羅で二人の妖怪が話していた)

 

A:国主様はこの国のすべてを聞いていらっしゃるそうだ
B:たいしたものですね

A:でも よく考えればそれって犯罪ですよね?
B:そうですね 国民のプライバシー侵害していますね

A:しかし 国民すべての会話を聞き取って理解するのは難しいでしょうね
B:全くです いくら妖怪でも頭がいくつあったって足りませんよ

A:それができるなんてよっぽどの変人でしょうな ハハハハハハ
B:もしかした中に誰か入っていて操っていたりしてね ハハハハハハ

 

 

(無論 彼らの会話は盗聴(?)されていたためすぐに逮捕された)

 

 

 

妖駄:(中略)以上により被告人を懲役500年とする
A:そ、そんな 私はただ

妖駄:口答えは許さん もう裁判は終わりじゃ 終わり

 

(皆が席を立った後 一人こっそりと裁判長に(手話で)話しかけるものがあった)

 

C:(裁判長 いくらなんでも今の判決は厳しすぎではありませんか?)
妖駄:(何を言う これは妥当な判決じゃ)

C:(ではどういった罪状だったのでしょうか?)
妖駄:(50年は侮辱罪 あとの450年は)

 

 

国家機密漏洩罪

 

 

 

Cがその後何処かへ消えてしまったのは言うまでもない

 

 

 

 

おわり