<お正月>
正月・幽助宅…。 「…3人そろって風邪ですか…?」 「ごほごほ…」 呆れた蔵馬の側には,幽助・桑原・飛影がソファーでたれている。
「…熱はかりましょうか…」 蔵馬は体温計を3つ取り出し,3人に渡す。 「…正月早々風邪なんて…。まったく…昨日の≪アレ≫ですか? 原因は…?」 ソファーに顔をうずめて言う幽助。
「自殺行為ですよね? 酔っていたとはいえ…冬に外で冷水かぶるなんて」 と,言うことがあったのだ。 「なんだよ…ごほっ…蔵馬がやらせたんじゃね―か…ごほっ」 蔵馬は明るい顔をして,風邪を引いている幽助達の顔をのぞきこむ。 「おい…」 なんて元気なく突っ込む。
≪ピピッ≫ 体温計が鳴る。 「何℃ですか?」 蔵馬が3人に寝ているように指示をする。 「寝るったって…」 2人は寝れないといい,もう1人は沈黙…。
「ん? 飛影は寝るのか?」 幽助と桑原は,ゆっくり顔を上げて飛影の様子を眺める…。
「…とにかく,熱があるときは熱いるといいんですよ! 寝てください。その間に…オレが掃除しておきますから…」 そう,幽助の家(部屋)はゴミだらけ…(もちろん昨日のパーティーのせい)。 幽助達を馬鹿にしているようなものなのだが…とうの本人達は気付いていない。
「でもよぉ〜…ごほっ」
≪ばきっ≫
この音の直後,幽助と桑原は深い眠りにつく…。 「さて,掃除始めようかな…」 いそいそと掃除を始める蔵馬の横で,倒れている幽助,桑原…。
翌日,3人とも風邪は治っていた。 【もう二度と蔵馬と宴会しない…】 と…。
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