<お料理しましょv> 7 (璃尾)
「ぜいぜい…」 「そ、そんなこと言われたって……」 蔵馬と秀一、それに飛影(と)は、かな〜りお疲れの様子……。 「フン。だらしない連中だ。この程度で根をあげるとは…」 ……この発言で、約一名がキレることは大体予想が付くだろう……。 「だったら、自分で叫べ自分で!!」 案の定、飛影(ひ)の胸ぐらを掴んで怒鳴る飛影(と)。 怒りによる怒鳴り声は、通常の叫びとは違う声帯を使っているのかも知れない……。
ところで、昨日からずっと三人が叫んでくれているのに、何故シマネキ草が消滅してくれないのかと言うと……。 「貴様ーー!!」 「ちょ、ちょっと2人ともーー!!」
数十回言う事に、飛影(ひ)と飛影(と)が喧嘩してしまい、その事に……。 「このやろ!!ぶっ殺してやる!!」 と、ここまではいいのだが(←いいのか?)、問題は次なのである。
「やめなよーーー!!喧嘩なんてーー!!」
ぽっ ……シマネキ草レベルアップのテーマ…。 「蔵馬……」 「お前らな〜」 怒りながらも、相手が蔵馬や秀一では殴りかかることも出来ない飛影(後が怖い…)
「で、本当にどうするんだ?このままだと一生終わらんぞ」 「あのさ〜」 ふと何か思いついたらしく、秀一が言った。 「何だ?」 し〜ん……
「確かに……そうだな」 懲りずに喧嘩体制に入ろうとする飛影たちを押さえて、蔵馬は立ち上がった、 「はいはい。じゃ、飛影(ひ)。帰ろうか」 蔵馬に腕を掴まれ、ずるずると引きずられていく飛影(ひ)。 「また遊びに来てね。蔵馬、飛影(ひ)」 「あ〜もう!また喧嘩しないでよ〜!!」 慌てて蔵馬の口を押さえる飛影(ひ)。 「じゃ、じゃあな!秀一!!」 わんやわんや言いながら、蔵馬と飛影(ひ)は、とある老夫婦の家を後にした……。
そして、彼らとシマネキ草の、長い長い戦いは終わった……。。 かに見えたのだが……。
「よお、蔵馬。遅かったじゃねえか」 ズデンッ 蔵馬たちが家に入るなり、居間に堂々と居座っていたのは……。 「ゆ、幽助…桑原くんも……」 腹をかかえて笑い、部屋中を転げ回る幽助と桑原。 「ひ、ひ、ひ、飛影!!なんだよ、それーー!!」 思う存分笑い飛ばす、2人。 「き〜さ〜ま〜ら!!(怒)」 怒りに怒り、いきなり黒龍波を打とうと構える飛影。
「だ、ダメだよ飛影!!忘れたかも知れないけど、シマネキ草は火気を好むんだから!!(三話参照) 炎なんか出したら、それこそ死んじゃうよーーー!!」
ぽっ……
終わり?
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