<食い倒れ> ファイナル(それぞれの胃袋、の巻。)  (小雪様)

 

「幽助と桑原君、どこ行っちゃったんだろ・・・ね。」
「ああ。」

飛影と蔵馬は商店街をぶらぶら歩いていた。
何時の間にか、もう端っこのペットショップまで来ていた。

「どうします?もう時間も時間だし・・」
「・・・帰るか?」
「もう充分、(券の)元はとったしね。」
「・・・そうだな・・・。」
「じゃあ最後に・・・」

ガー・・

ペットショップに入っていく二人。

「大丈夫ですか?二人共・・・」
「すいませんユキナさん・・・・手間かけちまって・・・」
「いいえ、この位大丈夫ですvところで・・・・いいんですか?蔵馬サンたちは・・・」
「あいつらは・・・」
「だいじだって。もうあいつらには付いて行けないからな・・・。」
「俺たちはこれでお開きとするか!」
「ああ・・・じゃあさっそく・・」

ばったん。

「ユウスケさん!?か、和真さ・・・寝ています・・・」
「もう・・・食べられねぇ・・・・」
「(−−)zZ」

「みてください飛影!霊界獣の卵、だって・・・」
「何でこんな所に・・・さては人手不足で余ったな。」
「ねぇ、一個買ってみない?」
「・・・・・・・・・・ムクロにでも買ってってやるか・・・」

ペットショップ・じょるじゅには、様々なペット・・・・と言うより、色々な種類の卵が並んでいた。

「母さんに卵焼き作ってもらおうかなぁ。」
「食用卵は・・」
「お客さーん。食用卵は有りませんよぉー。」

青くて角をはやしたいいとしこいて鬼のコスプレをした男が、手を擦りあわせながら出てくる・・・。

「すいませーん、この卵一つv」
「・・・リボンも付けろよ・・・。」
「ハイハイ・・・えーっと、ふたつで3000円ですー。」

ぽちぽちとボタンを押しながら、袋を取り出す。

ガー・・

「かーらすがーなーいたーらかーえろー。」
「今日はなかなか満足できましたねv」
「ああ・・・非日常的なものだったな・・」
「でもこれで満足でしょう?」
「ああ・・・食い倒れも悪くないな・・・。」

「あっ!ねぇ飛影福引やってる!」
「・・・?」
「ホラホラ、霊界獣の卵二個お買い上げの方に、豪華賞品が当るチャンス!って!ねぇひいてこぉー!」

「はーいはいはいー!いらっしゃいなー♪卵はふたつあるかい?
おや・・・とんでもない物好きがいたもんさねぇ・・あらやだほほほ〜★」

「オイ女、さっさとしないか・・・御託はいい・・・」
「はははーはーはー・・・そうおこらないどくれよっvじゃあこれを回して頂戴なっ。」
「じゃあ・・」

「おーれーがーまーわーすー!」

子供のようにしゃしゃり出る蔵馬。

ガラガラガラ・・・・

ッッコッ・・・

コロコロコロ・・・

「あ・・」
「わー、きんぴか!」
「お・・・・おおあたりぃ〜!!ベルは無いからくちで〜、チリンチリンチリーン!!1等が出ましたー!」
「商品なぁに!?」

「はーいえっとぉ・・「商店街お買い物無料券」でーっす!!」

「・・・・・。」

 

おわり。