<熱唱!カラオケバトル!> 6

 

 

小「さあ、お待たせいたしました!!最後を飾るのはこの人しかいません!女性ファンの数は止まる事を知らぬ勢いで増えています、蔵馬選手!歌うのは、蔵馬選手のオリジナルメドレーです!!」

 

(会場の女性ファン全員、金切声で叫ぶ。)

 

 

 

蔵「♪心のままに今fighting to dream・・・(by WILD WIND〜野生の風のように〜)」

 

蔵「♪今全てが 僕たちの季節を・・・(by 僕たちの季節)」

 

蔵「♪今日のサヨナラは 未来の始まり・・・(by サヨナラは未来の始まり)」

 

蔵「♪Dear my angel 輝いて・・・(by Dear my angel)」

 

(蔵馬歌省略 終了 女性ファンの中には失神する者多数あり)

 

 

 

(その頃の舞台裏)

桑「・・・・・・」
幽「ん?どーしたんだ桑原。顔がムクんでんぞ。」
桑「うるせえ、何でもねーよ。」

幽「はは〜ん。オメーさては蔵馬がカッコよすぎて妬いてやがんだな。」
桑「うるせ〜っていってんだろお!!」
飛「妬くだけ無駄だな。貴様には到底できん芸当だ。」
桑「テンメエ〜〜〜ッ!!(怒)(怒)」

 

 

 

小「あまりの素晴らしさに、涙する者、硬直する者、失神する者とさまざまです。もちろん高得点が大いに期待されます!それでは審査員の皆さん、お願いします!」

 

コ「20点」
ぼ「20点」
ジ「20点」
幻「20点」
静「20点」

 

小「でましたー!満点っ、満点です!!蔵馬選手の合計は292点!これはもう流石と言いましょうか当然の結果と言いましょうか、満点を出した蔵馬選手!どうですか、今の心境は?」

 

蔵「はは、どうもありがとうございます。(微笑)」

 

小「蔵馬選手らしい、控えめなコメントでした。それでは、各選手全ての歌が終了しましたので、結果発表に移りたいと思います。」

 

 

ダカダカダカダカダカダカ・・・(結果発表の時によく流れる効果音)

 

 

パッ(大スクリーンに、結果が発表される)

 

小「第4位、桑原選手!合計は167点!愛の力で最後は追い上げましたが、残念ながら届かず!
  第3位、飛影選手!合計は283点!素晴らしい歌唱力で、3回とも高得点を叩き出しました!
  第2位、浦飯選手!合計は284点!飛影選手と互角の勝負!会場を絶えず盛り上げました!」

3人「・・・チッ」

 

小「そして第1位は蔵馬選手!合計は何と292点!!
  その甘いハスキーボイスと歌唱力で見事1位を獲得!おめでとうございます!!」

蔵「どうも、嬉しいですよ・・・」(←ちょっとだけ棒読み)

 

小「それでは、優勝者である蔵馬選手に、審査委員長から優勝賞品が授与されます。」

蔵「・・・・」(←何となく嫌な予感がしている)

 

 

コ「よくやったな。見事な歌だった。さあ、受け取ってくれ。」(蔵馬に賞品を渡す)

桑「おい蔵馬、その中身なんだ?けっこーデケー箱だぜ。」
幽「ここで開けろよ。どーせコエンマのヤローがよこしたモンだから、大したもんじゃねーだろーしな。」
蔵「それもそうですね。じゃあ・・・」(賞品箱を開ける)

 

 

全「・・・・・・・・・あ゛」

 

箱の中身を見た瞬間、4人全員が絶句した。
コエンマが用意した豪華優勝賞品。それは・・・
なんと、ヒラヒラのレースがついた、ピンクのドレスだったのだ。

 

桑「な・・・なんじゃこりゃ・・・」
幽「こんなモンよこして、どーゆーつもりだ・・・」

コ「それは以前、霊界の仮装パーティで用意したドレスだ。生地もシルクで、人間界ではかなりの高級品だぞ。ありがたく受け取れ。」

桑「か、仮装パーチィ・・・」

 

幽「アッ・・・アホか―――――――――――!!!」

 

ガシッ(コエンマの胸ぐらをつかむ)

 

幽「テメー何考えてんだよ!!蔵馬にあんなモン渡したらどうなるか、血を見るより明らかじゃねーか!!!」

コ「そ、それを言うなら、ひ・・・火だろうが・・・」(グラングラン)←幽助に揺らされている

 

ぼ「ゆ、幽助・・・今はその表現で間違ってないかも・・・」(ガタガタ)←震え

飛「・・・チッ」(←逃亡)

桑「と、とにかく雪菜さんを連れて逃げねーと・・・・・・・・あれ?雪菜さん???」

(雪菜は既に、飛影が外に逃げるよう忠告していたので、外に避難していた。)

 

幽「く・・・くら・・・ま・・・(滝汗)」

 

 

蔵「・・・・・・・・・・・・・・・・(ものすごい殺気)」

 

 

桑「殺気だけで殺されそうだ・・・」
幽「ど、同感・・・俺達も早いとこ逃げた方がよさそうだな・・・」(注:螢子達はすでに避難させている←早い)

桑「どれもこれもコエンマ!元はと言えばオメーのせいだぞ!」
コ「ワ、ワシは何も蔵馬にアレを着ろと言ったわけでは・・・」

 

 

蔵「・・・・・・・(とにかく殺気)」

 

 

コ「く、蔵馬の妖気が・・・妖狐の時と同じものになっとるような・・・(滝流汗)」

幽「最近の蔵馬は、あーゆーのにスゲー敏感になってんだな・・・」
桑「コエンマ、墓前に花くらいは供えてやるぜ。」
コ「え、縁起でもない事ぬかすな!!」

 

蔵「・・・・・ふっ」

 

幽「げっ!く、蔵馬落ち着け!なっ!」

 

桑(よ、よりによって浦飯が蔵馬をなだめてやがる・・・例え地球がひっくり返っても、この光景だけは見るとは思わなかったぜ・・・)

 

蔵「心配ない幽助。オレはこんな所で暴れるような大人気ない事はしませんよ。」
幽「そ、そうだよな・・・(ダラダラ)」
蔵「コエンマ、とりあえずこの優勝賞品はあずかります。」
コ「あ、ああ・・・」

蔵「じゃあ、オレはこれで・・・」

 

(蔵馬、帰る。)

 

 

コ「た、助かった・・・(安堵)」

 

幽「・・・これで終わるわけねーよな・・・」
桑「ああ、あの蔵馬があんなモンよこされて黙ってるはずねえ・・・」
幽「・・・帰るか。」
桑「そうだな。途中で花屋にでも寄ってくか。」

 

 

 

 

数日後、霊界

 

 

ペタンコペタンコ・・・(書類のハンコ押し)

 

コ「ふう〜やれやれ。やっと一仕事ついたわい。」

蔵「コエンマ。」

コ「うわっ!く、蔵馬!?お前いつの間に!!」
蔵「つい先ほど。それよりあなたに用があって来たんですよ。」
コ「ワ、ワシに用じゃと?」

 

蔵「ええ、この間は高級な品をもらったまま礼をしてませんでしたから・・・」

コ「高級な・・・・・・ま、まさか!!」

蔵「さて・・・たっぷり礼はさせてもらいますよ。」

 

 

コ「ま、待て!話せばわかる!話せ・・・・・・ギッ、ギャアアアアァァアァ!!!!!!

 

 

 

 

 

ぼ「コエンマ様〜!さっき蔵馬とそこで会ったんですけど、何か用・・・・・・・・ひえぇっ!!!」
ジ「コッ、コエンマ様ぁ〜!!(爆泣)」

 

その後、ぼたんとジョルジュに発見されたコエンマは、蔵馬にしっかり料理されてしまっていた。
どんな姿になってしまったかは・・・読者様の想像に委ねるとしよう。
やはり幽遊白書はバトル物。誰かが流血せずに終わることはない。・・・・のだろうか?

 

 

 

 

《作者の戯言》
カラオケバトル、どうにか終了しました〜!
結局蔵馬さん優勝しましたが、何の得にもなりませんでしたね(苦笑)
コエンマ様は何故あんなドレスを優勝賞品に・・・
誰の手に渡っても悲惨な結果になるのは血を見るよりも明らかなのに(笑)
もちろん、からかって渡したんでしょうけど(笑)

ちなみに蔵馬さんのオリジナルメドレーは、私の独断と偏見と好みです(笑)
幽助君が歌ったメリ○サも、私が個人的に大好きだから歌ってもらいました♪(またかい)
飛影君が途中でちょっとオトボケキャラになっていますが、スミマセン!
CDの影響です(苦笑)

では、駄作連載大変失礼しました!